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ニコニコと微笑む堀川と、審神者を抱え同様に微笑む三日月。
二振りの間には良くない雰囲気が流れている。
三「主はゆっくり寝ている、起こしてしまったら悪いから俺が」
堀「主は1度寝たら、安心してる相手なら起きたりしませんから大丈夫ですよ」
三「……そうか、なら頼んだぞ」
堀「ええ」
堀川と三日月のやり取りを他の刀剣達は静かに見守る。
そして堀川は山姥切に主を任せると、ニコニコとしていたが一瞬にして険しいものへ変わり、真っ直ぐに三日月を見ると刀を抜いた。
三「……なんの真似だ?」
堀「そっちこそ、何がしたかったんですか?」
三「なんの事だかさっぱりわからんな」
堀川と三日月が互いに睨み合っていると、山姥切は薬研の元に近寄る。
薬「旦那…」
山「悪いが、主を審神者部屋じゃなく離に頼む」
薬「あぁ、わかった」
乱「ぼくも一緒に戻ろうかな」
山「主を、頼んだぞ」
薬「おう」
薬研は静かに眠る審神者を抱きかかえると、短刀達と一緒に部屋から出ていく。
そして堀川の元には山姥切と太鼓鐘が。
加州と大倶利伽羅は離に。
堀「主さんに名前を聞いて、何をしようとしたんですか?」
三「ただ気になっただけだが……それが、どうかしたのか?」
山「気になっただけ、なら良いが」
三「それにしても、主は警戒心というのが全くないから心配だ。
……真名も教えてくれると思ったんだが」
堀「あははっ……主はああ見えて馬鹿ではないですよ。それに、ちゃんと僕達を見てるし、僕達が育ててるんですから」
貞「最初から、怪しいんだよな」
三「ほう……?」
小「私達はただ主様と仲を深めようとしただけですが?」
山「そうか」
石「何が言いたいんですか?」
山「……1つ言うならば、主はまだこの時間には寝ない、という事だな」
三「主も疲れていたか、はしゃぎすぎて寝てしまったのでは無いか?」
堀「三日月さん達が思う程、主さんは子供っぽくもないですよ。
主さんに何をしたかは、今回は見過ごしますが……次は無いですよ?」
堀川は抜いていた刀をしまい、微笑んでそう言った。
すると、三日月は怪しく笑う。
三「俺達に勝てると思ってるのか?」
堀「僕達が弱いと思ってるなら、それは間違いですよ?
それでは、僕達は主さんが待ってるので先に失礼しますね」
堀川達は広間からいなくなった。
三「どうやら、甘く見ていた様だな……幼子も、あの刀剣達も」
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夢小説大好き - 泣きました。画面の前では大号泣です…ズビッ 小さな審神者ちゃんよ‟か‟っ‟た‟ねぇ‟!!素敵な作品ですね!更新頑張ってください!! (2021年11月22日 18時) (レス) @page32 id: 92d4b2d08c (このIDを非表示/違反報告)
ひな - 続編、待ってます! (2021年11月11日 6時) (レス) @page32 id: 28b6274f8d (このIDを非表示/違反報告)
橋本アリィちゃん(プロフ) - とても面白かったです!続きを待ってます!(*´ω`*) (2021年10月2日 1時) (レス) @page32 id: 1849d0f1e6 (このIDを非表示/違反報告)
雪見大福(プロフ) - これからも無理せず頑張ってください (2021年9月2日 2時) (レス) id: 4031fb98ab (このIDを非表示/違反報告)
?シアン?(プロフ) - 蘭奈(らな)さん» いつもコメントありがとうございます! ほんとに更新のペースが遅くなったりなどして、迷惑をかけてしまいますが、どうかこれからも温かい目で見守っていただけたら幸いです!ほんとにありがとうございます、そしてこれからもよろしくお願い致します! (2021年8月23日 21時) (レス) id: fbca4b02d3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:檸檬堂 | 作成日時:2021年8月18日 23時