3:約束 ページ3
真選組の2人と別れて約束の場所にやって来た。
「よっ。久しぶりだな小太郎」
「…やっと来たか。随分待ったぞ。相変わらず自分勝手な奴だ」
男のくせにサラサラロングヘアーを持つ小太郎。
昔から見てるけどやっぱキモい。
そうは思っても結局は似合ってるし髪が短い小太郎なんて想像できないししたくもない……いや、それはそれで面白いかも。
「別に。ちょっと話し込んでただけだし…小太郎が怒んないの知ってるから尚更だよ。
昔から私に激甘だもんな〜」
そう言って肘で突く。
そうすると小太郎は小さく息を吐いた。
「…あれ、エリザベスは?」
いつも隣りにいる白い奴ことエリザベスが今日はいない。
「エリザベスなら席を外してもらったぞ。俺とお前との大事な話だからな」
へー と納得していると小太郎に店に入るように促され店内へ。
なんか予約取ってくれたみたいで、使えるなって思ったうん。
「すいません、予約していたカツーラなんですけど」
近くにいた店員に声をかける小太郎。
「カツーラ様ですね。ではこちらに」
そう案内してもらったのは個室だった。
きっとじっくり話すために個室を取ってくれたんだろう。
てか思ったけどなんで予約するときの名前カツーラなの?普通に桂でよくない???そんなに狙われてるの警戒する???ここ普通のレストランだよ???頭大丈夫???
座敷に座ると店員にメニューを渡される。
「お決まりになりましたらベルでお知らせください」
食べたいものを注文して料理が来るまで世間話でもってことでベラベラと喋り出す。
「…そう言えば、最近高杉とはどうなんだ」
なんで晋助なの(白目)
「んー…前は結構な頻度で来てくれてたけど最近はあんまり。あ、でも今日来るわ」
そう言うと小太郎は うーん と唸る。
「前から思っていたのだが…何故高杉はわざわざ金を払ってまでお前に会いに来るんだ?」
確かに…今日聞いてみよ。
「多分だけど…私が廓言葉で喋ってるのを聞きたいんじゃない?」
いつも晋助は廓言葉を話すと口元を緩ませる。
さすがにニヤニヤしすぎでキモいけど。
「そうか……後はお前の花魁姿を見たいというのも有り得そうだな」
「あー…その説濃厚」
「一度惚れた女だ。どんな姿でも見たいと思うだろう」
「ふーん…」
注文した料理がやって来てゆっくりと過ごした。
▼
なんか今日全部奢ってくれるらしい…やったねありがとう小太郎。
「じゃまたね」
「じゃあな」
5人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:麻香 | 作成日時:2018年10月21日 0時