第39話 ページ43
セルフ遺影をやめた虎杖に真希が話しかける。
「悠仁、屠坐魔返せよ。悟に借りたろ」
以前五条が虎杖に貸した屠坐魔は、少年院の任務で折れてしまった。しかも回収すらできていないので生得領域が閉じたときに存在そのものが消えてしまった。そしてそれを五条は貸してくれた真希に何の説明もしていなかったのだ。呆れて言葉も出ない。虎杖もそれを察したのか重々しい雰囲気で「五条先生ガ…持ッテルヨ…」と伝えた。
「で、どうするよ。団体形式はまぁ予想通りとして、メンバーが増えちまった。作戦変更か？時間ねぇぞ」
「おかか」
「そりゃ悠仁次第だろ。何ができるんだ？」
「殴る蹴る」
「そういうの間に合ってんだよなぁ」
「
呪力で身を護る・攻撃力を上げる、それをなくしたら素の身体能力の勝負になる。その中で生き残るのは虎杖になるだろう。それくらいに虎杖の身体能力はずば抜けている。
それに関心したのか真希は笑う。
「面白ぇ」
そして作戦会議に入る。話題は京都校で一番強い東堂についてだ。
「東堂は確実に私達を直で潰しにくる。真衣も私狙いで便乗してくるかもな。東堂は化物だ。全員で相手して全滅するのが最悪のパターン、だから足止めとして“一人だけ”パンダか恵を置いてくつもりだったが…虎杖お前に任せる。勝たなくていい、できるだけ粘って時間を潰せ」
「でも先輩、やるからには勝つよ俺」
それを言った虎杖の顔は、決意に溢れていた。
作戦会議を終えたA達は、東京校のスタート位置に向かっていた。すると、Aの背後で伏黒と虎杖が会話しているのを聞いた。
「大丈夫なのは本当だよ、むしろそのおかげで誰にも負けたくねーんだわ」
「……ならいい、俺も割と負けたくない」
その会話を聞いていた釘崎が突っかかる。パンダ達もそれに便乗していった。
「何が割とよ、一度ぶっ転がされてんのよ！？圧勝！コテンパンにしてやんのよ！Aと真希さんのためにも！」
「……そーいうのやめろ」
「…野薔薇本当にやめて」
「明太子！」
「そう！真希とAのためにもな！」
「へへっ、そんじゃまぁ勝つぞ」
仕切ったような顔をしてる虎杖にムカついたのか、真希によって後ろから蹴って転ばされていた。Aは両拳に軽く力を入れて、気合を入れなおす。
もうすぐ始まるのだ、己の力を証明する交流会が。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 188人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「呪術廻戦」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ヨッシー(プロフ) - 内水 眞衣香さん» コメントありがとうございます！五条先生凄かったですね！アニメではまた違う美しさがありました！呪霊側との接触も上手く書けるように頑張ります！ (2020年11月15日 11時) (
レス) id: 27a5e91788 (このIDを非表示/違反報告)
内水 眞衣香 - 五条先生は目隠しを外したら、雪のように白くて素敵だと思いました。真人も登場して、これからの活躍が楽しみです！^_^ (2020年11月15日 11時) (レス) id: 57a8ad7f5a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ヨッシー | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/zyoui1/
作成日時：2020年11月7日 20時
