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第24話 ページ27

「何ですって?」

どんどん険悪になっていく空気を切り裂いたのは東堂葵だった。

「真衣、どうでもいい話を広げるな。俺はただコイツらが乙骨の代わり足りうるのかそれが知りたい。伏黒…と言ったか、どんな女がタイプだ」

険悪な空気が一気に晴れ、逆におかしな雰囲気なっていくのを感じた。Aは東堂のこういうところが嫌いなのだ、生理的に。

「返答次第ではここで半殺しにして乙骨…最低でも三年は交流会に引っ張り出す。ちなみに俺は、身長(タッパ)(ケツ)がデカイ女がタイプです」

ガタイがデカい男の突然の性癖暴露に伏黒と釘崎は完全にフリーズしたが、伏黒は直ぐに冷たい声で突き放す。

「なんで初対面のアンタと女の趣味を話さないといけないんですか」
「そうよ、ムッツリにはハードル高いわよ」
「恵ってムッツリだったんだ」
「お前らは黙ってろ、ただでさえ意味わかんねー状況が余計ややこしくなる」
「京都三年 東堂葵、自己紹介終わり。これでお友達だな、早く答えろ男でも良いぞ」

東堂曰く、性癖にはその人間の全てが反映される。その人間の趣味がつまらないとソイツ自身もつまらない、そして東堂はつまらない人間が嫌いだそうだ。正直A達にはどうでもいい話なのだが。東堂は最後の交流会が退屈なのは御免らしい。だから乙骨と三年の代打である伏黒を見定めるそうだ。

「答えろ伏黒、どんな女がタイプだ」

少し間が開いた後、伏黒は言葉を並べた。

「別に、好みとかありませんよ。その人に揺るがない人間性があれば、それ以上は何も求めません」
「悪くない答えね」
「こういうのが女子にモテるんだろうな」
「うるせぇ」

女性陣には高評価だった伏黒の答え。だが、それでは東堂は満足しなかったようだ。涙を流しながら呟く。

「やっぱりだ、退屈だよ。伏黒」

瞬間、張り詰める空気。いつも間にか東堂が伏黒を吹っ飛ばしていた。通路を出た先の地面に伏黒は転がされる。釘崎がそちらに向かおうとしたが真衣がその後ろから抱き着く。Aは直ぐ狗巻に「東堂が暴れてる」と簡潔なメッセージを送る。

「伏黒君可哀そう。二級術師として入学した天才も、一級の東堂先輩相手じゃただの一年生だもん。あとで慰めてあげよーっと」
「似てると思ったけど、全然だわ。真希さんの方が百倍美人。寝不足か?毛穴開いてんぞ」
「口の利き方、教えてあげる」

挑発に乗った真衣は持っていた拳銃を釘崎の腹に突きつけた。

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設定タグ:呪術廻戦 , 原作沿い , 五条悟   
作品ジャンル:アニメ
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ヨッシー(プロフ) - 内水 眞衣香さん» コメントありがとうございます!五条先生凄かったですね!アニメではまた違う美しさがありました!呪霊側との接触も上手く書けるように頑張ります! (2020年11月15日 11時) (レス) id: 27a5e91788 (このIDを非表示/違反報告)
内水 眞衣香 - 五条先生は目隠しを外したら、雪のように白くて素敵だと思いました。真人も登場して、これからの活躍が楽しみです!^_^ (2020年11月15日 11時) (レス) id: 57a8ad7f5a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ヨッシー | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/zyoui1/  
作成日時:2020年11月7日 20時

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