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your side
「そこ、もっと出して!」
「音程とって!」
「うーん、そこのハーモニー、しっかり感じてね」
そうして夏休みがやってきた。今は部活中。
夏のコンクールが近いから、前髪を上げてポニーテールにし、邪魔にならないようにしてるんだ。
「低音もっと聴かせて!」
「はい!」
三年生の最後のコンクールだもん。絶対に失敗するわけにはいかないんだ。
「じゃ、1時にまた練習開始。」
顧問の先生が音楽室から出ていった。
「やっとご飯だ〜!A、一緒に食べよ。」
「うん。」
私は七音ちゃんとよくご飯を食べるんだ。七音ちゃんはとてもピアノが上手なの。コンクールでも結構会ってたんだ。クラリネットをしてるんだけど…指が早いの!
「そういえばさー」
お弁当箱を開きながら七音ちゃんが言った。
「彼氏くんとはどうなの?(・∀・)ニヤニヤ」
「べ、別に普通だけど…」
七音ちゃんは恋バナ大好きなの。だから、人2とのことも結構からかってくるんだ。
「あのクールな優等生とAがくっつくなんてねぇ、」
「…そんなに意外?」
七音ちゃんは頷く。
「Aはどっちかというとほわほわ系でしょ?人1君はクールであんまり喋らなさそうだから、結構意外。」
へぇー、周りからはそんな風に見られてたんだね。
「七音ちゃんは好きな人いないの?」
「へ!?え、あ、えっと…」
途端に顔が赤くなった。…ということは、
「いるんだ!だれだれ?」
「…山崎君。」
「え!?」
山崎君は隣のクラス…七音ちゃんのクラスの野球部員。
明るくてお調子者って人8が言ってたっけ。
「ちょ、声大きい!」
「ご、ごめん…」
でも意外だな、七音ちゃんって頼れるお姉さんタイプだから…ああ、お姉さんタイプだから結構相性いいのかもね。
そんなことを思っていると、
カシャ
「な、何!」
いきなり七音ちゃんがスマホをこちらに向けてシャッターを切った。
「いや、別に?」
「別にって…シャッター切ったよね?」
「ほらほら、早く食べないと時間ないよー」
‥‥何なんだ?
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白豹 - 面白いです!笑続きが気になります!更新待ってます! (2019年6月18日 21時) (レス) id: ff9c95b7e7 (このIDを非表示/違反報告)
わさび(プロフ) - 受験お疲れさまでした〜!キャンプ編のつづき、とても楽しみにしてます!!頑張ってください! (2019年3月19日 22時) (レス) id: ce8d2a8d7d (このIDを非表示/違反報告)
輝花☆(プロフ) - おもしろすぎ!楽しみに待ってます! (2019年2月23日 17時) (レス) id: 31fa4da9ec (このIDを非表示/違反報告)
彩華 - がんばって下さいね!楽しみにしてます! (2019年1月26日 8時) (レス) id: 71dccdefe8 (このIDを非表示/違反報告)
ミナ @メイン(プロフ) - 彩華さん» よかったです!!今ちょっと作者の都合上更新停止なのですが、春になったら更新できると思います! (2019年1月19日 19時) (レス) id: dbbaa59aee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ミナ x他2人 | 作成日時:2018年3月5日 20時