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人2side
Aと両想いになった。それはすごく嬉しいんだ。
でも、人6に何て言えばいいのかがわからない。
人6はもう気づいてるのかもしれない。俺とAが付き合い始めたこと。
本当は俺が言わないといけないんだろうけど、言いにくいんだ。
人6は俺の中学校時代からの数少ない友人であり、親友だ。
ガラッ
「HR始めるぞー」
そんなことを考えていると、担任が来て、HRを始めた。
くだらない話を長々としていて、すごく眠かったが、最後に言った。
「あ、そうだ。7月に林間学校があるから、男女混合で5人くらいの班を作っておいてくれー」
…さらっと重要なことを言って、職員室に帰って行った。
「人2ー一緒の班になろーぜ、人6も。」
「おー」
…今朝から何も話せていない人6がやってきた。人6はチラッと俺を見たが、すぐにそらして柊に耳打ちした。柊は顔を赤くして頷き、人3の元に向かった。
人3を誘え、とでも言ったんだろう。
「…」
柊がいなくなって、人6と二人きりになった。
「人6、あn「人2ー人6ーいいって。」」
見事に柊の大声と重なって、俺の声はかき消された。
俺たちは柊の元に向かった。その横には人3と…Aがいた。
「A、よろしく。」
人6がAに言った。
「あ、うん。こちらこそ…」
…人6はAが好きなんだよな、
「…」
俺は悲しそうな顔をしているAに気づいた。
…俺が少しだるそうにしていたからかもしれない。
人6のことで悩んでたのに。
Aは何も悪くないのに。
「A、」
気がついたらAの名前を呼んでいた。
「何?」
少し不安そうなAが言う。
「…よろしくな。」
ちゃんと向き合うべきだよな。
大事な親友なんだから。
「こちらこそ!」
Aの微笑みは、俺に力をくれた。
「空き教室になんて呼び出して、何のつもり?w 俺部活あるんだけど。」
放課後、俺は部活が始まる前に人6を呼び出した。
「…言うの遅くなってごめん、俺‥‥Aと付き合うことになったから。」
俺が口を開くと、人6は少し驚いたように目を見開いた。そして、ふっと微笑んだ。
「…知ってるし。お前ら分かりやすすぎだっつーの。」
人6は少し悲しそうに目を伏せながら言った。
「…俺、諦めたわけじゃないから。きちんと告ってフラれるよ。…Aを泣かせたら、力ずくでも奪うから。覚悟しとけよ。」
人6はそう言い残して、部活に行った。
‥‥これからも親友でいてくれるよな、人6。
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白豹 - 面白いです!笑続きが気になります!更新待ってます! (2019年6月18日 21時) (レス) id: ff9c95b7e7 (このIDを非表示/違反報告)
わさび(プロフ) - 受験お疲れさまでした〜!キャンプ編のつづき、とても楽しみにしてます!!頑張ってください! (2019年3月19日 22時) (レス) id: ce8d2a8d7d (このIDを非表示/違反報告)
輝花☆(プロフ) - おもしろすぎ!楽しみに待ってます! (2019年2月23日 17時) (レス) id: 31fa4da9ec (このIDを非表示/違反報告)
彩華 - がんばって下さいね!楽しみにしてます! (2019年1月26日 8時) (レス) id: 71dccdefe8 (このIDを非表示/違反報告)
ミナ @メイン(プロフ) - 彩華さん» よかったです!!今ちょっと作者の都合上更新停止なのですが、春になったら更新できると思います! (2019年1月19日 19時) (レス) id: dbbaa59aee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ミナ x他2人 | 作成日時:2018年3月5日 20時