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「づーがーれーだーっ!」
大声で叫んだのは、同じクラスの友達の藍佳。ギリギリで特進科に入っていて、部活は陸上部。勉強は私が教えてなんとか授業についていけてるって感じ。
「はいはい、お疲れ様でした。」
「走りたい‥‥」
さすが陸上部‥‥w
「てゆうかさーw」
クラスの入り口で笑い声が聞こえると、藍佳はすぐさまそちらを見る。
視線の先には荒垣來君。陸上部のエースで、成績もそこそこいい。
イケメンで明るく、まさに完璧で、モテない訳がない。
藍佳も絶賛片想い中だ。
「はぁ‥‥今日もかっこいい‥‥」
「いつもいつも飽きないねぇ…」
「うるさいなぁ‥‥Aは好きな人いないの?」
好きな人ねぇ…
「いな‥‥」
ふと昨日のことを思い出した。
愛音ちゃんのお兄さん。
一目見ただけだったけど、あの笑顔…かっこよかったなぁ
「え、何その間っ!もしかしてAにもとうとう春が来たっ!?」
「そんなんじゃないよ。ただちょっと昨日会った人がかっこよかったなぁと思っただけ。」
「そうかそうか、とうとうAも恋を知るときが来たか‥‥」
変に納得してるし‥‥
でも、もし私がお兄さんに恋をしてるんだったら‥‥
(絶対叶わないじゃん。)
明らかに高校生ではなかった。大学生かな。彼女くらいいるよね、あんなにかっこいいんだもん。
「A?どうかした?」
「ううん、何でもない。」
少しだけ、胸がチクっと痛かった。
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那星月佳(プロフ) - みなさん» はい、必ず見ますね!楽しみです! (2019年3月18日 21時) (レス) id: 25acefb684 (このIDを非表示/違反報告)
みな(プロフ) - 那星月佳さん» ありがとうございます!続編も見て頂けると嬉しいです! (2019年3月18日 20時) (レス) id: 160134a9e7 (このIDを非表示/違反報告)
那星月佳(プロフ) - 受験お疲れ様でした。続編へも続くのはとても嬉しいです。今後も応援してます。 (2019年3月18日 19時) (レス) id: 25acefb684 (このIDを非表示/違反報告)
ミナ @メイン(プロフ) - まぃりぃさん» そうなんですか!お互い頑張りましょうね! (2018年8月24日 12時) (レス) id: dbbaa59aee (このIDを非表示/違反報告)
まぃりぃ - お知らせ見ました!実は私もなんです…。頑張ってください!!応援してます♪ (2018年8月23日 23時) (レス) id: 6b8bf83b3b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ミナ x他1人 | 作成日時:2018年4月5日 15時