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「あ、そうそう、Aに頼みがあったんだ。」
唐突に荒垣君が言い出した。
「‥‥なんですか?」
私は少し表情を固めて返す。
「参考書、一緒に選んでくれない?」
・‥‥は?
「え、なんで私が‥‥」
荒垣君は手を合わせた。
「A、頭いいじゃん!俺、この間の世界史のプレテストがやばくてさ、参考書を買いたいんだけどどれを買えばいいのかわかんなくて‥‥」
人気者の荒垣君とこんな私が一緒にいるところを誰かに見られたら‥‥
「え、あ、あの‥‥」
「お願い!」
荒垣君に一生懸命手を合わせられて、断るのは申し訳なくて‥‥
「‥‥わかりました。」
と了承してしまった。
荒垣君は顔を輝かせて、
「ありがと!」
と嬉しそうに言った。
‥‥知り合いに見つからないようにしなきゃ。
「‥‥ここじゃないとダメですか?」
「え、ダメ?」
荒垣君がきたのは‥‥芹澤さんがアルバイトをしている本屋さん。
「俺、ここの割引券持ってるからさ、」
そんなこと言われたら断るわけにもいかないので、
「‥‥‥わかりました。」
その本屋さんに入った。
(芹澤さんが今日はいませんように。)
それだけをただただ願った。
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那星月佳(プロフ) - みなさん» はい、必ず見ますね!楽しみです! (2019年3月18日 21時) (レス) id: 25acefb684 (このIDを非表示/違反報告)
みな(プロフ) - 那星月佳さん» ありがとうございます!続編も見て頂けると嬉しいです! (2019年3月18日 20時) (レス) id: 160134a9e7 (このIDを非表示/違反報告)
那星月佳(プロフ) - 受験お疲れ様でした。続編へも続くのはとても嬉しいです。今後も応援してます。 (2019年3月18日 19時) (レス) id: 25acefb684 (このIDを非表示/違反報告)
ミナ @メイン(プロフ) - まぃりぃさん» そうなんですか!お互い頑張りましょうね! (2018年8月24日 12時) (レス) id: dbbaa59aee (このIDを非表示/違反報告)
まぃりぃ - お知らせ見ました!実は私もなんです…。頑張ってください!!応援してます♪ (2018年8月23日 23時) (レス) id: 6b8bf83b3b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ミナ x他1人 | 作成日時:2018年4月5日 15時