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your side
駿はあの公園に来ていた。
どことなく悲しそうにブランコの遊具を見つめていた。
「どした?そんなに慌ててww」
軽く言う駿に、ちょっと戸惑ったけれど、すぐに思い出した。
「‥‥この間の返事をしに来た。」
私は勇気を振り絞ってこの言葉を言った。
‥‥もう、後戻りはできない。
駿ははっと息をのんだ。
そして、
パチン
自らの頬をたたいた。
そして、真剣な表情で顔を上げた。
「‥‥よし、こい。」
その真剣な表情から、駿はしっかり受け止めてくれる、そう確信した。
駿side
「‥‥私ね、すっごくびっくりしたんだ。今まで、駿にはそんなこと思ったこともなかったから。」
Aはそう切り出した。
あぁ、俺は今からフラれるんだ。
そう思うと悲しくなったけど、
Aの言うことはすべて受け止めたい。
だから俺は、真っ直ぐにAを見た。
一度目があったら、二度とそらせなくなるような、綺麗な瞳。
「‥‥まず、ごめんなさい!」
なんと、Aは頭を下げていた。
「‥‥は?」
何のことかさっぱりわからなくて、俺は間抜けな返事をした。
「‥‥今まで私、駿の気持ちとか全く考えずに、原本君のことを相談したりしてたでしょ?本当に最低なことした。ごめんなさい。」
‥‥やっとわかったのか。
本当にあのときの俺、心ズタズタだったわ。
「‥‥ホントだよ。」
「ごめんなさい‥‥」
‥‥ま、そんなとこも含めて好きだったけど。
「で、本題に移るんだけど。」
きた。
俺はドンドン緊張で心臓がバクバクいってる。
「私、今までその‥‥き、キスとかされたことなかったの。初めてだったんだけど、」
「え、それはゴメン。」
俺はつい、謝ってしまった。
‥‥俺も初めてだったけどな。あんなことしたの。
「ううん。‥‥‥逆に良かったのかも。」
‥‥え?
「神崎駿、」
「はい、」
唐突に名前を呼ばれて思わず改まった返事をした。
「私、AAは、」
そして、Aは少し顔を赤らめながら言った。
「‥‥‥あなたが好きです。」
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あや - ミナさんの小説とても面白くて大好きです!本当にありがとうございました!これからも読ませていただきます! (2020年5月29日 11時) (レス) id: c76ac59f23 (このIDを非表示/違反報告)
ミナ - 同じ名前の方が作者さんだったのでなんとなく読んでたらすごいキュンキュンしました、ニヤニヤ止まらない (2019年4月2日 3時) (レス) id: 290d7994a1 (このIDを非表示/違反報告)
ミナ(プロフ) - 緩芳さん» やっとテストが終わって‥‥更新できます!多分(笑) 両立できるように頑張ります! (2018年5月27日 20時) (レス) id: bbafda29f4 (このIDを非表示/違反報告)
緩芳 - テストお疲れ様です!大変ですよね。よく分かります。これからも、勉強と更新頑張って下さい!! (2018年5月27日 12時) (レス) id: c0887ec13b (このIDを非表示/違反報告)
ミナ(プロフ) - まぃりぃさん» ありがとうございます!(^▽^)/ これからも頑張ります! (2018年4月30日 11時) (レス) id: bbafda29f4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ミナ x他1人 | 作成日時:2018年3月8日 21時