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佐「…確かに」

イントネーションを変えれば、名字もさくら、か。
この人……、センラさんは人の事をよく聞いてるな、と。

セ「ここ来るの初めてやろ?」
佐「まぁ……、貴方が最初に言った通り」
セ「せやろなぁ、ここに来たときから思ったもん」
佐「…見てたんですか…?」
セ「そこから」

指差した場所は、小さな窓があって。

ちょうど受付が見える位置なのか………。

セ「それに、僕が指名しなきゃ会えないしね」
佐「………えっ?」

私が驚けば、笑う。

セ「可愛い反応するなぁ」

その言葉を聞いたあと、視界がぶれる。

気付いたらセンラさんの顔と、少し天井が見えて。
背中には、ふわふわとしたソファーの感触。
手首は両方掴まれて押し付けられていて、動けない。


……押し倒されている、という状況を飲み込むのに、たっぷり時間は使っただろう。
認識してしまえば、反応せざるをえない。


佐「セっ、センラ、さん…………?」
セ「……へぇ……、そんな反応、するんや」
佐「あっ、あの…、感心してなくていいので、離れてくれませんか」
セ「やだ、って言ったら?」
佐「えっ、あの」

少し抵抗してみるけど、びくともしない。
ぱっと見て細いなぁ、と思っても、男性には敵わない。

セ「ふふ、顔真っ赤やねぇ……、かわいい」
佐「あっあの、こんなことされたら誰でもこうなると思うのですが……」
セ「いや?他の子は先の事を求めてくるよ?」
佐「……先のこと!?」

それを聞けば、更に顔が赤くなる。

求めてくるのも凄いし、更に言えばこの人は誰でも初見で押し倒すのか………?

第五話 また次も→←第四話 慣れない



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設定タグ:歌い手 , 志麻セン   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:饗李 | 作成日時:2020年2月13日 22時

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