煉獄杏寿郎�� ページ27
「そもそも人を殴ってはいけない！」
ストレート過ぎる杏寿郎の言葉に、Aは思わず吹き出した。
「ふふっ本当ね。」
隣にいたカナエも、口許に手をやり上品に笑っている。
「実弥」
穏やかな微笑みを浮かべたまま、二人を静観していた輝哉が一言発する。
「お館様、失礼いたしました。」
それだけで、実弥は元の場所に平伏して詫びた。
「柱になるための条件、君ならよく知っているね」
続けて、輝哉は杏寿郎の方に顔を向けて言った。
杏寿郎は跪いて敬意を示しながらも、どこか呆然としたように輝哉を見つめている。
初めて輝哉に会うのなら無理もないだろう。
Aだって、最初は訳もわからずふわふわする感覚を覚えていたのだから。
「帝都付近で十二鬼月である可能性の高い鬼の報告が上がってきている。自身が柱足りえるというならば言葉だけでなく実績で。そうすれば自ずと皆認めてくれる。」
その鬼を倒せ、という指令だ。
輝哉は杏寿郎に期待しているのだろう。
そう、Aは思った。
十二鬼月である可能性の高いその鬼が、杏寿郎に倒せると輝哉は判断したのだ。
「君の実力を示しておいで、杏寿郎。」
杏寿郎が奥に下がった後、改めて柱だけでの柱合会議が行われた。
上弦の弐、童磨の情報が全員に共有される。
「上弦が動き出した。これから、皆も上弦の鬼と対峙することになるかもしれない。」
当代の柱は類い稀な強さのものが揃っているので期待しているということ。
それから、鬼殺隊の誰かが上弦の鬼と遭遇した際のために柱同士の連絡を密にすることが輝哉から伝えられた。
「お館様、煉獄殿のことは・・・」
一通りの連絡事項を聞き終え、行冥が輝哉に尋ねる。
「そうだね。槇寿郎のことに関しては、A。」
『はい、煉獄さんにはこの柱合会議で事情を伺うつもりだったのですが・・・。』
秋まで、待っていただけますでしょうか。
Aは輝哉と、他の柱たち全員に向かって言った。
『秋に行われる次の柱合会議までには、煉獄さんにお話を伺います。』
「どのみち、杏寿郎が柱になってくれるまでは柱の人数を減らすわけにもいかない。槇寿郎の引退は後のことになるだろう。」
冷たくも聞こえる輝哉の言葉だが、Aの援護をしてくれていることがわかる。
『ありがとうございます！』
Aは頭を垂れた。
「そうだな、煉獄殿はAを気に入っているようだった・・・この件に関しては、Aに任せよう。」
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ひかる(プロフ) - 明日香さん» ありがとうございます！今書いている義勇さんの小説の方を完結させてからになりそうですが、この作品もちゃんと完結させる予定なので今後ともよろしくお願いします！ (3月19日 23時) (
レス) @page41 id: 463449c621 (このIDを非表示/違反報告)
明日香(プロフ) - 面白いです。先が気になります。時透兄弟好きです。 (3月19日 22時) (レス) id: 0b98448e7e (このIDを非表示/違反報告)
ひかる(プロフ) - 廣岡唯さん» しのぶさん私も愛してます。 (2023年4月6日 17時) (レス) id: 463449c621 (このIDを非表示/違反報告)
ひかる(プロフ) - ぴさん» わあ、ありがとうございます！そう言ってもらえたので、更新します！ (2023年4月6日 17時) (レス) @page11 id: 463449c621 (このIDを非表示/違反報告)
廣岡唯 - 面白い続きが観たい…しのぶさん愛しているぞ (2022年11月3日 11時) (レス) @page10 id: 4e6dbece94 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひかる | 作成日時：2022年6月25日 16時
