煉獄杏寿郎�� ページ26
柱合会議のある庭園に赴くと、他の柱たちは既に揃っていた。
「A、久しぶりだな。息災そうで何よりだ。」
「本当だよ。Aが寝てた二ヶ月は地味に気が気じゃなかったぜ。」
『ありがとうございます。悲鳴嶼さんこそ。宇随もありがとう。なんだかやけに優しいね。』
「うっせ。」
ふふ、と笑うA。
色々なことがあって、こうして集まるのが久しぶりに感じる。
「「お館様のおなりです。」」
何人かと話していると、白髪の少女たちがそう告げた。
Aを中心にして、カナエ、義勇、行冥、天元、実弥が一斉に跪く。
「よく来たね、私の可愛い剣士たち。今日は集まってくれてありがとう。」
「お館様におかれましてもご壮健で何よりです。益々のご多幸を切にお祈り申し上げます。」
今回の挨拶はカナエだ。
上弦の弐である童磨と戦ったということもあり、この会議での挨拶はカナエ、もしくはAに譲ろうという空気があった。
『あの、お館様・・・。』
柱合会議が始まってすぐ、Aは遠慮がちに手を上げた。
『杏寿郎君は、なぜここに？』
「そうだね杏寿郎、説明してくれるかな。」
穏やかな微笑みを浮かべた輝哉が、彼に視線を移して促した。
「この度は父がこの柱合会議に参加出来ず、誠に申し訳ございません！」
そんな謝罪から始まった杏寿郎による説明に、柱たちから不安の声が上がった。
杏寿郎によると、槇寿郎は妻の瑠火さんを亡くしてから気を落としており、酒に溺れているという状態らしい。
やはりそうか。
Aは視線を落とした。
槇寿郎に元気が無いことは、Aも前回の柱合会議から気がついていた。
今回の会議で事情を聞くことが出来れば。
そう思っていたのだが、ここにも来られないほどだとは。
Aの懸念通り、退任を促す声も上がる。
槇寿郎にはAも目をかけてもらった。
そんな形で引退することになってしまうのは、やはり納得がいかない。
そんなAの耳に、元気な明るい声が届いた。
「それは問題ない！俺も炎柱になれば父上もきっとやる気を取り戻してくれるでしょう！」
はっと、顔を上げた。
まぶしい青空の下に、曇ることのない真っ直ぐな瞳が見える。
杏寿郎君は変わらないな。
Aは笑った。
Aをちらりと横目で見たあと、実弥が杏寿郎に襲いかかった。
防御に徹する杏寿郎を、実弥が揶揄する。
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ひかる(プロフ) - 明日香さん» ありがとうございます！今書いている義勇さんの小説の方を完結させてからになりそうですが、この作品もちゃんと完結させる予定なので今後ともよろしくお願いします！ (3月19日 23時) (
レス) @page41 id: 463449c621 (このIDを非表示/違反報告)
明日香(プロフ) - 面白いです。先が気になります。時透兄弟好きです。 (3月19日 22時) (レス) id: 0b98448e7e (このIDを非表示/違反報告)
ひかる(プロフ) - 廣岡唯さん» しのぶさん私も愛してます。 (2023年4月6日 17時) (レス) id: 463449c621 (このIDを非表示/違反報告)
ひかる(プロフ) - ぴさん» わあ、ありがとうございます！そう言ってもらえたので、更新します！ (2023年4月6日 17時) (レス) @page11 id: 463449c621 (このIDを非表示/違反報告)
廣岡唯 - 面白い続きが観たい…しのぶさん愛しているぞ (2022年11月3日 11時) (レス) @page10 id: 4e6dbece94 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひかる | 作成日時：2022年6月25日 16時
