腐女子がチート転生したので推しのモンペになりたいと思います。【男主？】

スペック確認します ページ3

母が部屋から出ていったあと、私は自分のスペックを確認することにした。

自分の力量を知る。これ大事。

まず最初は性別だ。

股間に違和感アリ、男になってますねこれは。

次は顔。ブスだったら目も当てられない。絶対モブで一生が終わる。

だってこの世界は美男美女がドンパチする世界なんだから。

母が持ってきてくれたコップに映る顔を見てみると…うわお。

めちゃくちゃイケメンじゃないですか！やっほぅ！

王子様の様に整った甘いマスク。紫色の瞳は母譲りだ。

髪の毛は少しくすんだ灰色。母の髪は黒かったからきっと父親の血。

そこで私はふと気づいてしまった。

私、冷静すぎないか？

元々の私だったら、違う世界に来たと気づいたらどうしていただろう。

きっともっと取り乱していた。右も左も、何一つ分からない状況だったのにさっきの私は冷静すぎた。

この冷静さもこの身体の特性なのかもしれない。

そう思うと、ストンと胸に落ちるものがあった。

こんな小さい頃から冷静に物事を考えれるなんて、優秀だなこの身体…

とりあえず、そのことは置いておいて私はこの世界で一番重要視することを考えることにした。

そう、異能力についてだ。

母は私が異能力を持っていると言っていた。

どんなものだろう？

自分が変化するもの？

環境を変えるもの？

人に影響するもの？

一度考え出すとワクワクが止まらない。

確か、この身体の名前は「辰雄」と言ったか。

辰雄…辰雄…もしかして堀辰雄か？

だとしたらマズい。知ってる作品二つしかないぞ。

ぐるぐると思考を巡らせていると、いつの間にか私は眠りに落ちていた。

異能力「？？？」→←世界の正体

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