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" 深い関わり " ページ3

声のした方(土方さんの部屋)へ向かうと土方さんと山崎、それから近藤さんがいた。
今日はお妙さんのストーカーはしてないんだ。
あ、でも頬に手のひらの形の痕がついてる...



土方「それは本当か、山崎」

山崎「ほ、本当ですよ!今沖田隊長に頼まれて団子を買いに行ってたんですけど、怪しい動きをしてる人がいたんでつけていったら「あの高杉晋助が江戸に来る」って話をしてたんです!」



待って、待って。
今、沖田隊長に頼まれてって言ったよね??
さっき知らないそぶりしてたのに!!
しかも山崎パシリにした上で更に私までパシろうとしてたの!?


しかも高杉晋助って...



「ちょっと、山崎!!それ本当!??」

山崎「Aちゃん?」



ツッコミどころがありすぎる山崎の発言についうっかり飛び出してしまった。



土方「おまえ、聞いてたのか」

「すみません。盗み聞きするつもりはなかったんですけど...ちょっと気になることがあって、つい」

土方「高杉の話か」

「あ、まぁ、はい」



正確に言えば飛び出した理由は総悟に騙されていたことが発覚したからだけど、高杉のことについて気になるのは嘘ではない。


以前、よろず屋の坂田銀時から聞いたことがあるのだ。
私と高杉には深い関わりがあると。


銀さんには濁されてしまった為それ以上のことは分からないけれど。
それ以来その関わりというのは一体なんなのか気になっている。


高杉は攘夷浪士の中でも最も過激で危険だと言われる極悪人だ。
そんな人と真選組隊士の私に関わりがあったということが分かれば密偵ではないかと疑われ切腹になりかねない。


私は生まれてから今までの記憶がないなんてことはなく、しっかり憶えている。
けれど、この人生を生きてきて高杉と関わったことなんてない。
会ったことも話したことも記憶にない。



じゃあ、深い関わりっていったい何?
銀さんが嘘をついている可能性も考えたけれど、あの時の彼の様子からは嘘をついているようには見えなかった。


だって銀時嘘つくの下手だから、ついてたら分かるもの。

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作者名: | 作成日時:2022年1月19日 4時

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