繋げ！③【ハイキュー】 (ページ9)

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「ごめんなさいね、何だか成長を感じられて、泣けてきちゃった…」

『いえ、私もそれを聞けて嬉しいです。
夜久は…そうですね、夜久ともう1人、バレー部には私とバレーボールを繋いでくれた奴がいるので。

そいつらに置いていかれないように、毎日必死になっちゃって』

『夜久…あ、衛輔くんからそういう話をされることもないですし。でも最後の大会、春高をあのチームで戦えることは心底嬉しく思ってます。
私が今でもバレーをしているのはみんなのおかげではあるけれど、衛輔くんの存在は凄く大きくて、元々リベロをやってたって言うのもありますが、やっぱり負けたくないって思うんです！』

それから、深夜の2時ごろまで色んなことを話し込んでしまって。

「明日お休みだっていっても疲れてるわよね、もうこんな時間！！付き合わせちゃってゴメンなさい…！」

『気にしないでください、私も楽しかったので』

ひとまず受験が終わって春高の切符も掴んだ、色々な大きなイベントがひと段落したのもあって中々寝られなかったからちょうど良かった。

「朝ごはんも食べてから帰りなね！」

『は、はい…』

まあやっぱり逆う、というかお断りすることも出来なかったせいで凄くたくさんご馳走にもお世話にもなってしまった。

『夜久、朝ごはん出来たって』

夜久「うお、お……ハヨ」

『変なの』

夜久「しょうがねえだろ…！
合宿でも部屋まで起こしにはこねえし、寝起きでいるのも慣れないし……」

『なんかこんな時間までいてごめんね』

夜久「夜、母さんとなんか話してたろ。男兄弟で母さんしかいないからさ、同性でしか出来ない話とかもあると思うんだよね。だから、ありがとな」

『あ、ありがとうはこっちのセリフだからっ』

夜久「ハハッ、お互いさまな」

『もう。それで、足の調子はどう？
コーチから聞いてるけど、1週間は様子見だからね』

夜久「へーへー」

『返事！』

夜久の弟くんたちとも結構仲良くなって、今日が休日だってこともあって私は彼らに引っ張られていた。

夜久「あんま遠く行くなよー！」

『ホントに相手私でいーの？』

「うん！兄ちゃんリベロだからアタックしてくんねえもん！！！」

『そっかぁ…確かに、私の方が強いかもね』

夜久「なんだと！」

夜久の弟の2人とも仲良くなれたと思う。この何日間は改めてバレーボールに感謝した。

だって、バレーが無かったら進路についてももっと悩んでいたし、こうして夜久のお母さんと話すことも彼の弟くんたちとバレーをするなんてことも無かっただろうから

夜久「腰！高い！！」

『出た鬼先輩』

夜久「んだと！！」