繋げ！③【ハイキュー】 (ページ39)

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『ていうか、次の試合の準備しなよ…』

白福「あたしは次見てるだけ〜」

雀田「試合当日は私たち、殆ど見てるだけだからね」

夜久「梟谷、の…？」

『雪絵とかおりだよ』

白福「さっき、見ました」

親指を立てて楽しそうに笑う彼女、可愛いんだけどそうじゃない。かおりもなんか変な目でこっちを、見ている……

夜久「さっきの、は……あんまり触れないで貰えると、嬉しいっス」

『あんなことしといて！？！』

夜久「うっせえな！あれしか思いつかなかったんだからしょうがねえだろ！」

雀田「さっきのって何？」

『聞かないで』

白福「烏野と試合終わったとき、夜久くんがAにギューってしてたこと？」

雀田「あぁ、それか。もう結構有名？だよね？？」

夜久「は？」

『さっきは烏野に見られるし、なんか試合後のそれはみんな知ってるし、何なの！』

雀田「木兎が騒いでた」

それならしょうがないか、なんてことをいうのは少し楽観的過ぎるだろうか。けれど今はさ、まだそこまで考えられないから、今はまだそれでいいか

『じゃあ次も応援してるから頑張ってね』

雀田「うん！」

白福「じゃあね〜」

そろそろ夜久が可哀想になってきたので、かおりや雪絵とも分かれた。目的である飲み物を買って、言葉にはしなくてもお互いにお互いの考えていることを何となく想像できたりして、当たり障りのない言葉で遠回りをする。

夜久「……お土産、見てかねえ？」

『いいね』

夜久「シャツな〜、こういうのって記念に買った方がいいのかな？」

『夜久がほしいなら買えばいいのでは？？』

夜久「うーん、迷うなぁ…せっかく春高に来たわけだしって気持ちと、でも買ったとして着る機会少なくなるしなって気持ちがある。」

『それなら、私選んであげようか？』

人から選んでもらったものなら、それが理由にもなるんじゃないかという安直な考えでそんな提案をした。どーせ変なの選ぶんだろ！とか文句言われると思っていたし、あんまり深くも考えずに言った。

夜久「いいの！？！？」

すると夜久は、こちらが驚くほどに眩しい笑顔で驚いた。

そんな、そんな反応されると…ダサいの云々って考えてたの申し訳なるのですが、あの。

『え、』

夜久「ん？」

『どうせダサいのとか変なの選ぶんだろ、って文句言われるかと思ってた…』

夜久「俺、狼谷が選んでくれるならなんでもいいよ？」

なんてことを言う夜久は、それが世の理であるかのような顔をしていた。

夜久「狼谷が俺のために選んでくれたもんなら、何だって嬉しいし大事にする！」