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黒尾「夜っくんたらダイタン♡」
夜久「黙れ」
海「狼谷が、そんなになるぐらい思ってくれてるの嬉しいよな」
『メーワクかけてごめんなさい』
黒尾「迷惑はかけてねえけど、テレビにはガッツリ抜かれたかもな〜」
夜久「……うーん、やっぱそうだよなぁ」
撤収したあと、みんなに気を遣われてしまったせいでみんなとは少し離れた場所で、夜久と2人きりになってしまった。
『夜久、』
夜久「待って、俺から言わせて。」
『ん』
こんな涙でボロボロな顔、あんまりまじまじと見られたくないんだけどな
夜久「本当なら全部勝って言いたかったけど、俺、狼谷のことがずっと好きだった…から、俺と付き合って欲しい。
多分、これからもバレーが1番なのは変わらないと思う。でも、バレーと同じぐらい狼谷のことは絶対に大事にするよ」
『うん』
夜久「俺は高校卒業したら大学も行かないで社会人チーム入るけど、狼谷は大学。環境が変わって、もしかしたらすれ違うことも多くなると思うけど、狼谷のことを大切にするっていうのは絶対に変わんないから」
『う、ん…』
夜久「それに俺は狼谷より小さいし、取り柄と言ったらバレーぐらいしか思いつかないけど、誰よりも狼谷のことを好きで、幸せにする自信はある。」
『……』
夜久「長くなっちまったから改めて、俺と付き合って下さい。」
『こちらこそ……私も、夜久のことがずっと好きだったんだよ』
夜久「だ、抱きしめていい……？」
『…う、うん……うわっ！』
夜久「おれ、サイコーに幸せモンだ」
『く、く……くるしい…です……それにメッチャ見られてる…！』
目が合った、しかも知り合い。烏野。たった今戦って負けた相手。
夜久「良いだろ別に！！！」
『はずかしいって、いうか……あの、夜久、ねえ！』
夜久「あー、最高。疲れ取れるわぁ」
『な、なに馬鹿なこと言ってんの！！！』
夜久「よし！戻るか！！」
『………はぁい』
試合後だというのに元気なヤツめ、そんな言葉は言わないでおいた。だって私も浮かれているから。
黒尾「おーおー、おかえんなさいおふたりさん」
夜久「おう！」
海「やっとか」
『やっととは何だよ！！』
試合には負けたっていうのに、バカみたい。
『梟谷は流石だね、ここまで全部ストレートでしょ？』
白福「それより聞いたんだけど？？？」
『うーん、後でね』
雀田「次は狢坂かぁ〜、何か木兎の調子良すぎて怖いわ…」
『次も両方応援するからね』
雀田「そっか烏野も試合あるもんね、疲れてるだろうしちゃんと休むんだよ」
『ありがとう！』
私たちは負けたけど、まだまだ春高は終わらない
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作者名：HAL | 作成日時：2024年3月16日 2時
