繋げ！③【ハイキュー】 (ページ1)

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おさらい

狼谷A (かみや)

このお話の主人公。音駒高校3-5、男子バレーボール部マネージャー。身長は高３現在175cm。

夜久衛輔に対して特別な感情を抱いているが…？

幼稚園〜中学までバレーボールをやっていたが怪我で引退。高校では黒尾の誘いで2年の7月からマネージャーになる。

大学からまたバレーボールを再開する予定。

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『おはよ、夜久』

夜久「おはよ」

不機嫌だ。

その理由も既に分かりきっているけれど、私は特に言及しないことにした。

「だーーー！！！！着方わかんねえ！！！なんっっっっだよコレ！」

「歩きずれえーーー！！！バレーもできねえな、こんなじゃ」

『随分とお隣騒がしいですね』

「まあ、今日は可愛いメイド服にしてしまったのでね」

『私は執事服…また胸を潰さないといけないんですか…はぁ』

「でも昨日は結構ノリノリだったんじゃない？夜久くん可愛かったもんね」

『………ウン』

「顔赤〜い」

無事に服を着終えたところで、先に着替え終わっていたのであろう黒尾と夜久が戻ってくる。腹立つぐらいに可愛い。

『普通、スカートでバレーはやらないよ』

夜久「知ってるし！！！」

『背中のファスナーちゃんと閉めれた？』

夜久「やって貰ったし、閉まってんだろ！！」

ほら見ろ、と言わんばかりに後ろを向いて背中を見せる。

ちゃんと閉まってるねって言ってあげると満足気にこちらに向き直るんだけど、本当にこの子の中身って高校3年生の男子なんだろうか。

『じゃあ夜久、次はオシャレしよう』

「いいじゃん、行ってらっしゃい」

夜久「は！？！」

黒尾「可愛くなっといでね、夜っくん」

持ってきたポーチの中からコスメやアクセサリーを見て、夜久の格好と合うものを探していく。

『今日は変な声出さないでよ』

夜久「き、昨日のはしょうがねえだろっ！」

教室の隅っこの方へ移動して、2人だけで話しながら夜久の顔にメイクを施す。この時間が意外と楽しいのだ。

『目元はあんまり触っちゃダメだからね、リップは塗り直したりしていいから食べ物もたくさん食べていいし。
でも擦るのだけはダメ、分かった？』

夜久「お、おう……」

『返事は？』

夜久「ウン」

『そんな男勝りだと梟谷の人達にバレるよ』

そんな言葉がトドメになったのか、夜久はそれから口を閉ざしてしまった。昨日言っていた作戦とやらを実行しているらしい。

『じゃ、今日こそ客寄せ頑張ろっか？』

「ン」