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結局あれは何だったんだろうと話して、その日は解散した。
明日の試合は応援しに行くことを伝えたら、嬉しそうに笑ってくれた。絶対勝つね、って。
そして最後はみんなで写真を撮って解散。
木兎「じゃーこれくろーに送っとくな！！！」
『うん、明日はみんなが勝つの見てるからね〜』
あの部屋は木葉くんの部屋だったらしい、あんなに騒いでしまって申し訳ないかも。
自分の部屋に戻るとお母さんはまだホテルに戻ってきていないようだ、知り合いに会ったから話すねと連絡が入ってた。
『……電話？』
ベッドに横になりウトウトしていたら、携帯のバイブレーションが聞こえた。そういえば新幹線を降りてからマナー解除していなかったか。
『もしもしぃ…』
「あー、もしもし。今電話してて大丈夫そうか？」
『だれ…もしかして、え、やく？』
「ん、そうだよ。もしかして寝てた？」
『んーや、うとうとしてました』
夜久「そっか。さっき木兎から写真送られてきてさ」
『木兎くんから？あー、写真…撮った撮った』
夜久「写真見たら話したくなっちゃった、次会う日のこと話さない？」
『いーよ、寝っ転がったまんまでいい？』
夜久だし、別に良いだろと思いながら一応許可はとる。もちろん夜久はオーケーって言ってくれるんだけどね。
夜久「とりあえず映画は見に行くじゃん？」
『うん。滅びゆく世界であなたと、だっけ』
夜久「そうそう、結構楽しみ」
『だね、私も』
夜久「映画のあともどっか行きたいな、って思ってさ。ちょっと連れ回してもいい？」
『ふっ、いいよ。私別に断らないし』
夜久「そーか？じゃあ俺も行きたいとこ考えとく。当日のお楽しみみたいな感じでいい？」
『うん』
夜久「あー、あの、リクエストというか…いいですか」
『どうぞ』
夜久「……いや、やっぱり当日言うわ」
『分かった、楽しみにしててもいいやつ？』
夜久「どうだろう、俺からはノーコメントで」
『まあ、夜久は私の嫌がることはしないの分かってるし、いいよ。』
夜久「ありがとな！」
電話の向こうではきっと、眩しい顔をして笑っているんだろう。ワガママを言うならその顔が見れたら嬉しかったけれど、今はまだ声を聞けただけで、話をできただけで十分すぎる。
『遅くても5日には東京に戻るから、また8日にね』
夜久「おう！」
お盆を使って春高予選前の合宿やら部活やらを行うために、今年は8月の頭に連休がある。おかげで私はこうして旅行も出来てるし夜久とも出かけられる。
高校最後の夏、悔いないように終わってやろう
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作者名：HAL | 作成日時：2024年3月6日 23時
