検索窓
今日:8 hit、昨日:157 hit、合計:224,329 hit

6 ページ6

研磨「狼谷さん、来たんだ」

『うん。私、多分まだバレー好きだし』

研磨「いいんじゃない?」


俺は汗かくの嫌いだし頑張るのもあんまり得意じゃないけど、きっと楽しいと思うよ。

彼のことはまだよく知らないけれど、研磨くんの口からそんな言葉が出てくるのが意外だった。


『何からすればいいですか?
その、マネージャー業分かんなくて』

主将「1年!狼谷さんに仕事内容の説明してやって!」


「「「はい!!!」」」


運動部特有の、先輩の話に反射でする大声の返事が中々慣れなくて、またビクリと肩を揺らしてしまった。不覚。


『ユニフォームの洗濯とか、ボトル洗浄・ドリンク作りぐらいならやったことあるんだけど……あ、それとスコア記入も!』

「それ出来るなら仕事は完璧です」

『そうかな、でも音駒には音駒のやり方あるだろうし、教えて貰えたら嬉しいな』

「はい!」


ベンチ外でマネージャーの業務にあたっていた1年生はキラキラしていた。私よりも小柄で、恐らくポジションはリベロ。

もし本入部したら、この子達が後輩になるのか。凄く悪くない。ていうか良い。



「狼谷センパイ、マネージャーやってくれますか?」

『まだ迷ってるよ』

「狼谷センパイってバレーやってたんですよねぼポジションどこだったんですか?」

『中学まではリベロで、中学のときにはセッターやってたよ』

「なるほど……通りで綺麗な手なんですね!!!」


もう眩しい。


『どうもありがとう』



______________________

夜久「黒尾、アレ」

黒尾「意外と楽しそうじゃね?」

夜久「な。どうして渋ってんだろ」

黒尾「狼谷な、怪我でバレー辞めたって言ってた
何か色々、本人にしかわかんないモンがあるんだろ。」

夜久「怪我なぁ、たしかに。そうかもな。」

海「もし狼谷がこれで嫌だって言ったら、今度はしつこく誘っちゃダメだからね。」

黒尾「約束しちゃったもんな」

夜久「まあ狼谷のことだし、もう一押しすれば入ってくれそうだろ」


黒尾「あ、やっくんいけないんだ。」

夜久「何でだよ!!!」


黒尾、夜久、海の3人がそんなことを話していたことをまるで知らない私は、1年生の子と一緒に色々マネ業をしていた。

結構楽しかった。



そしてその週の日曜日(体験に行った2日後)、インターハイ予選で2回戦で音駒高校は敗退し、先輩たち、3年生が引退した。

『先輩たち、春高まで残らないのも驚いたけど、そんな大事な時期に見学行ってしまって申し訳なさが勝つ。』



そして、週明け月曜日、私は猫又監督の元へ行った。

7→←5



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (324 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
510人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ゆめの(プロフ) - 投稿頻度凄い高くてうれしいです!頑張ってください〜⸜(*´꒳​`*)⸝‍ (2月27日 1時) (レス) @page28 id: 98dd5cf759 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:HAL | 作成日時:2024年2月23日 4時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。