繋げ！【ハイキュー】 (ページ48)

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「おはようAちゃん！！」

『お、おはよう、元気だね』

朝練が終わったあと教室でウトウトしていると、クラスメイトの元気な声で引き戻される。

「そういうAちゃんは眠そうだね、朝練お疲れさま！」

『っていうか、何でそんなにテンション高いの？今日体育あったっけ？』

「じゃなくて、今日のLHRは文化祭のこと決めるでしょ！？」

そういえば、ゴールデンウィーク前に先生がそんなことを言っていたような。段々思い出して来たぞ、その日はクラスメイトも部員もみんな文化祭の話しかしてなかった気がする。

『そういえば……正直なんでも良いからなぁ』

「……本当に言ってる？」

『うん、何になってもこのクラスならきっと楽しいだろうし。』

「好き」

『うん？ありがとう』

文化祭か、そうだったそうだった。ウチは毎年文化祭が人気で、気合いを入れてるから準備も当日も大変だったな。

去年は食品だったし、今年は何になるんだろう。

そんなことばかりを考えていたら、今日はあっという間に授業が終わっていた。

そしてこれから文化祭のあれこれを決めるLHRに入るので、教壇には先生の代わりに実行委員の2人が立って取り仕切っていた。

「じゃあ早速、案を出してクラスでの出し物を決めようかと思うんだけど、挙手制でいいかな？」

「はいはいはい！！！お化け屋敷！」

「喫茶店は？」

「ストラックアウト体験！！！」

と、まあ分かってはいたのだが一気に教室内が騒がしくなって先生が一瞬睨みをきかせた。

「挙手制、な？」

訂正、このクラスのドンはもしかしたら文化祭の委員くんかもしれない。

なんて調子でどんどん案が出て、それをいくつかに絞った。その中から私たちのクラスしかやらないであろう出し物をする、ということになったのだが………

『コスプレ写真館ってなんだよ……ッ！！』

どことも被らないだろうというのは納得出来る、し、黒板アートとかして写真撮影スポットを作ろう！というアイデアも良いと思った。

けれど、それがどうしてコスプレ写真館になるというのだろうか。

別に、コスプレ写真館の案自体はいいと思うの。けどね、今回も悩みの種は黒尾鉄朗にある。

いくつかの候補まで絞ったときに、黒尾が「自分たちバレー部は夏休みにかなり練習が詰まっていて、周りと比べて準備に参加出来ないだろうから当日たくさん働きます」といった。

大いに頷いたんだよ、私と夜久は。

けど、そのせいでコスプレさせられることになろうとは想像もできないだろう