繋げ！【ハイキュー】 (ページ43)

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時は過ぎて、今日から合宿です。

朝早くから新幹線の電車に乗って、向かうは宮城県。

烏野高校と試合を行うのは最終日。と言っても3泊4日しかしないから、梟谷学園グループの合宿と比べるとあんまり練習詰めって感じはしないかも。

夜久「あれ、研磨は？」

『ウソ、いない』

黒尾「悪い、俺探しに行ってくるからこっち頼むわ」

研磨のそんな行動には、もしかしたら黒尾もう慣れっこなのかも。幼なじみって羨ましい。

海「研磨から連絡ないのも珍しいよね、電池切れてるのかな」

山本「だから新幹線の中でアレほどゲーム止めろと言ったのに……」

福永「ゲームまでは奪えない？」

『みたいだね、なんか対策考えないと』

結局その日は無事に黒尾が研磨を見つけてきた、特にトラブルとかもなかったようだったしひと安心だけど、研磨にはもっと注意してもらわないと。

と、対白戸高校との今日の試合、多少舐められていた部分があったとはいえ、全体的にいい感じのコンディションみたい。

そして、明日はついに烏野高校との練習試合だ。

普段はお世辞にも感情の起伏が激しいとは言えない研磨が、烏野高校との試合を楽しみだと言った。

研磨が言うなら、きっと楽しい試合になるんだろうな。

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翌日、体育館の前で烏野高校の人たちと対面する。

『(烏野にもマネージャーが、しかも超美人)』

「………」

もしかしてこの子、私と同じタイプかな。

『3年の狼谷Aです』

「3年の、清水…潔子です」

『潔子ちゃんって名前で呼んでもいい？』

「もちろん、私も名前で呼んでもいいかな…！」

『うん、宜しくね』

「び、美女が笑い合っている…！！」

「潔子さんが……笑っているッ！」

虎が騒がしくて、早速仲良くなったのであろう子と変なことを言い合って……いない！あの子虎じゃない！

虎じゃないのには驚いたけどアレは烏野の子らしい、潔子ちゃんから気にしないでね、と申し訳なさそうな笑みを向けられた。

『選手たち準備始めたから、私たちも準備しよっか』

「うん！」

そうしてドリンクやタオル、スコアの準備が全部整ったころ、ちょうど良く選手たちのアップも終了したみたいだった。

潔子ちゃんと分かれて音駒ベンチに戻り、選手たちの変な儀式を見守る。

研磨が文句を言うけれど、黒尾たちはむしろ楽しそうだし、私たちの代でこれがなくなることはまずないだろう。

そして、新しい因縁がまたここからはじまる。