繋げ！【ハイキュー】 (ページ28)

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雀田「待って、Aそんな嫌がらせされてたの！？」

『うん、先輩だった』

白福「借りたジャージも？」

『そう。黒尾は同じクラスだから夜久に色々借りてたんだけどさ、お手洗いに立った一瞬に無くなってて、泥まみれになって下駄箱に入ってました。ホントに、夜久に土下座する所だった』

雀田「それAがすることじゃないじゃん」

『でも夜久は私にジャージを貸して、そのジャージが泥まみれでってなっちゃった訳だし…それにそこまで気が回んなかった私の不注意だから』

白福「A、抱え込みすぎ」

いつか、どこかで聞いたように同じことを言ってデコピンしてきた。結構痛い。

『あたっ、』

雀田「そうだよ。でも解決したって言ってたし、もう大丈夫なの？」

『うん！
ひょんなことから先輩たちのせいだって分かって球技大会でボコボコにしてやりましたよ』

殴る真似をしながら笑い話にした。

ですが私の今日の本題はこんなつまらない話ではなくて……

白福「じゃあ、本題へ行きましょう！」

ピザをペロリと平らげて雪絵は私のことを急かした。
なんだか緊張するな、どう切り出していこうか

『2人は、部内恋愛どう思う？』

「「へ」」

思わぬ方向からだったのか、2人は固まった。

『あ、別に好きとか付き合ってるとか、そういうのはない。』

『っていうか、わかんない』

雀田「分からない？」

『うん、分からない』

白福「好きかどうか分からないってこと？」

『球技大会のときチームメイトの女の子たちに囲まれてさ、たくさん凄いねって褒めて貰えたの。そのときの見上げられて楽しそうに話をしてくれる感じが可愛くて、何か懐かしくて。

なんだろって思ったら、その、多分それチームメイトで。』

段々声が小さく細くなっていく私とは反対に、かおりと雪絵の2人は楽しそうにはしゃぎ始めた。

雀田「部内恋愛かぁ〜。たしかにマネと選手が付き合ってたら2人の世界になっちゃって面倒そうなこともあったけどそこしっかり出来たらいいんじゃない？」

白福「あとは、最後の大会終わるまで〜とか？
これは結構テッパンだよね」

『………やっぱりこっちが勝手に好きでいる分にはいいんだよね』

まだ好きって決まったわけじゃないけど、そうやって言いたかったのに2人からの追求でそれどころではなくなった。

白福「え、やっぱり時期キャプテンの？」

『黒尾？ナイナイ』

雀田「じゃあ曲者セッターの」

『研磨くんも違うよ』

白福「じゃあリベロくんだね」

『え"』

バレた。