二人なら最強、ただし相性最悪……？【ヒロアカ】 (ページ35)

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『行ってきます、』ｺｿ

今日はみんな仮免試験の日。

私はみんなを起こさないようにこっそりと準備して寮を出た。

午前7時、まだ空いている新幹線の席に座って目を閉じる。

『(無事に全員合格するといいな。)』

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同時刻、1-A

相澤「よし、全員揃ったな。
順番にバス乗れ、出発するぞ」

瀬呂「せんせー、水沢は？」

相澤「アイツは今日は欠席だ、仮免も取得済みだからな」

芦戸「え、マジっ！？！？」

峰田「アイツ、すげえなぁ…。」

爆豪「……」

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『今年は士傑、傑物と一緒か……。
雄英潰し…、みんななら大丈夫だよね』

一番みんなの近くでやってきた私が信じなくてどーする！

みんな仮免とって帰ってくるに決まってるじゃんか。

新幹線を降り、目的地へ向かう。

まだ朝早いけどこの時間ならエンデヴァーさんたちはパトロールに行ってるだろうし、先にお墓参り行った方がいいかな

『これと、……これでいいかな。
お花も、今の季節に丁度いい』

必要なものを揃えて、両親の墓のある場所まで向かう。

正直に言ってしまうと、両親との記憶はもうかなり薄れてきてしまっていて。

いつだったか、私がまだ小さな頃。

9歳か10歳かのときヒーローとヴィランの大きな戦いがあって、二人はそれに巻き込まれて亡くなった。

地元がエンデヴァーさんの事務所と近くて、遠い親戚にあたるとかあたらないとかで預かって貰ってたっけ。

事務所のみんなのお陰だ

『久しぶり、1年ぶりだ。

私、今は雄英で頑張ってるよ。見ててくれてるかな』

私の父は、どんな声をしていたっけ。
母はどんな風に笑うんだっけ？

二人は、どんな風に私の頭を撫でてくれたんだっけ。

腰を下ろして話をした。

『私ね、恋人が出来たんだ。

爆豪勝己くんっていうの、同じ雄英のクラスメイトだよ。』

『普段は怒りっぽくてちょっと口が悪くて、でも頭が良くて、それにとっても強くてカッコよくて……憧れなの。

でもそれ以上に爆豪くんの事が大好きなんだ、私。』

『まだヒーローになれてすらいないし、浮かれてちゃいけないのも分かってるんだけどね？

爆豪くんがいたら、もっと頑張れるの。秘密だよ』

沢山話して、そろそろ行こうと思ったときだった

ﾎﾞﾛｯ

両親の墓が崩れたのは。