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路地を抜けるとエンデヴァーさんがとらえ損ねたという脳無が一体、緑谷くんを連れて飛んでいった。
それに驚いていると、驚く暇も与えないぐらいのスピードで、ヒーロー殺しが出ていった。
「俺を殺していいのは、
なんて、言葉を残して。
まだ体の動かない私は、見てることしか出来なかったんだ。
悔しかったなぁ、
幸い傷があまり深くなかった私は入院はせず、エンデヴァーさんの事務所でまた生活していた。
他の三人は傷が酷く入院らしい。
私が止めてたとはいえ、ヒーロー殺しに動きを封じられていた間は上手く使えている感覚がかったから多分血を止められていなかっただろうし、何の役にも立てず自分に嫌気がさしていた。
結局、あの路地裏での事件は表向きにはエンデヴァーさんが処理したということになった。
エンデヴァー「何だ、戻ってたのか。」
『あ、エンデヴァーさん…。』
エンデヴァー「何かあったのか」
『えと、実は、昨日のことで色々考えちゃって…。
自分なりに色々戦闘中は考えを巡らせているんですけど、結果どうしてもみんなの足を引っ張ってしまう』
エンデヴァー「……それは、お前が考えすぎなのかもしれないな」
『考えすぎ、ですか？』
エンデヴァー「あぁ、お前の性格上、近接戦闘を強いられる場面での思考は体の動きを鈍らせる。
そういう場面で思考することが良い結果に繋がる奴もいるがお前は向いていない。
思考を放棄しろとは言わないが、感覚のままに動いてみるのも一つの手だ。」
「身体能力は、きちんと高いんだからな。」
『…ありがとう、ございます。』
エンデヴァー「まだ納得していないのか？
とりあえず体は休めた方がいい、話ならいくらでも聞いてやるが今日は寝ろ。職場体験は明日が最終日だろう」
『はい、分かりました。』
明日は、焦凍くんいないのか。
少しだけ寂しいな
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作者名：HAL | 作成日時：2022年8月30日 4時
