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『今日は、家に帰りたくないから研二の傍にいてあげる。』
ピッ ピッ ピッ ピッ ピッ
『研二はさ、』
私と彼、二人だけの病室に静かな声が響く
『もし、愛する人を守るために、自分が犠牲になる必要があったら、.............
まぁ研二は自分が犠牲になって相手が助かるんならって考えるか。』
今まで一緒にいたんだ、それぐらい何てことないように分かってしまう。
『本当にどうしたらいいのか分からなくなっちゃったの。』
あの時にあの場にいた彼はスコッチだった、と思う。
ベルモットの変装という可能性もまだゼロではないけど、それだったらあんなに心が揺れないハズだもの。
しっかりと会話をしたんだ。
それにしても、
『研二の目が冷めなくなってから、明日で3年か。』
『流石に、寝すぎなんじゃないの.......バカ研二。』
分かってる、本当だったら彼は亡くなっていたこと。
こんな状態でも生きていることが奇跡に近いってことも頭では分かってる
『もし明日、陣平が無茶やって、助けられなかったらって思うとね
とても怖いの。』
噂では、強行犯三係へ異動したと聞いたから。
『もう、こんな時間か。』
持っていた鞄からパソコンと資料を取り出した。
それは、警察が作成した連続爆破事件の捜査資料と私が作成した事件の概要の資料。
どちらにも目を通して、最悪の事態を必ず避ける必要があるから
『.....どうも引っかかる。
どうして犯人の名前だけ覚えていないんだろう。』
なんの巡り合わせか、爆発物が仕掛けられる場所はあの観覧車と"
不審者を探すついでに病院内を回って爆発物らしきものを探してみたけれどそういったものは見付けられなかった。
『それなら仕掛けるのは明日...?
でも時間帯がよく分からない、どうしてここなの?』
陣平には素早く爆発物の解体を行ってもらう必要があるからどうにかその根拠を明日までに伝えなくてはいけない。
『でも、ダメ、だ.......』
何だか、意識が___________________
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霜月千(プロフ) - まさかの展開で心臓バクバクで夜しか眠れません…更新楽しみにして待ってます‼︎これからも頑張ってください‼︎ (2022年7月16日 14時) (レス) @page12 id: daaa59ce20 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:HAL | 作成日時:2022年7月3日 2時