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翌日、目覚めはスッキリだったが何とも言えない喪失感に苛まれていた。




昨日の意識の手放し方は異常だった。








『やっぱ、疲れてるのかな。』


そんな考えに無視をして、支度を始める。









♪〜〜〜

「もしもし?」





『早いのね、陣平。』


「お前、今どこいる」

『言えない場所だったらどうするのよ』




「萩ンとこか?」

『千速ねーちゃんから聞いたの?』



「まあ、そんなとこだ。」



『なんか用事だった?』

「んや、特に用事はねえよ。」

『そっか。』



「ただ、柄にもなくお前の声が聞きたくなったんだ。」

『口説いてるつもり?』


軽口を言い合った。

つい何日か前も電話口で話していたのに、久しぶりに声を聞くような感覚だった。




『ねぇ、無茶しないでよ。』



「それは約束できねえな」

『陣平、私と萩と3人で、また海へ行こう。

海が難しいんだったらいつものあの店でも良いから、絶対。』



「おう。」



『ぜったい、約束してっ』

「約束してやらぁ。」




『破ったら、一生許してやんないからね』

「そうだな、」

『陣平が昔千速姉ちゃんのこと好きだったってことも言っちゃうんだから』




「それは困るぜ。」


『嫌だったら、絶対に帰ってきて、お願いだから』



「ハナから死ぬつもりなんざねえよ。
だから、そんなに泣くな。」




『会いたい、』


「今日の仕事、ちゃちゃっと片付けてお前ンとこいってやる。

だから今日は萩のとこにいろよ。」


『うんっ、絶対今日はここにいるよ』







「景の旦那も、今日ぐらいは目ェ瞑ってくれっかな」


『わかんない、でも大丈夫よ。


陣平、守れない約束はしないでしょ?』


松田「当たり前だろ?


お、やべっ呼ばれた。またあとで掛けるな」






慌てた様子で電話を切った陣平。


なんか、想いが溢れて涙も一緒に流れてしまったみたいだ。









ベッドに横たわる研二の手を掴んで、強く祈った。


『今日は陣平が来てくれるよ、研二。



あんたも今の話聞いてたんなら、いつもみたいに笑って茶化してよ?

何泣いてんだよ、って。』












『研二覚えてる?
みんなでプール行ったときにさ、私の初恋がって話したの。』



















『あの時は恥ずかしくって言えなかったけど、私の初恋は研二、キミだったんだよ。』







言わないと後悔する、何故かそう強く思って気付いたときには口をついていた。

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霜月千(プロフ) - まさかの展開で心臓バクバクで夜しか眠れません…更新楽しみにして待ってます‼︎これからも頑張ってください‼︎ (2022年7月16日 14時) (レス) @page12 id: daaa59ce20 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:HAL | 作成日時:2022年7月3日 2時

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