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青々とした緑が眩しい五月。


私とライとスコッチはようやく日本に帰ってきた。




『(今日は5月7日だから、あとピッタリ6ヶ月……。)』


暫くは大きな任務も無いらしい。

しかしまた決行したいものがあるのか、上は色々考えているようだ。



私のツテが必要だ、と言われてしまっては嫌でも予想ができる。






「Hi?可愛い子猫ちゃん、やっとお帰りなのね。」



私が拠点に使っていたビルへ戻ると、そこにはベルモットがいた。



ベルモット「シェリーを殺したわ」


妖艶な笑みを浮かべながら、報告する。







『…そう。』


ベルモット「あら、驚かないのね?
アナタたち、あんなに仲が良かったのに。」


驚くに、決まっている。

どういう理屈かは知らないけれどあの子は小さくなっていたんだから。その事を突き止めて、息の根を止めるなんて…





『とんだロマンチストがいたのね……ウチの組織には。』

ベルモット「どういう意味かしら?」




『シェリーはもっと昔に死んでいると思っていたからよ。
死者を殺しただなんて、ロマンチストだなと思っただけ』


ベルモット「あら、そう。」






『用がないなら出て行ってちょうだい。
随分と長いこと外にいたから、やらなくてはいけない事がたまっているの。

………悪いけど一人にさせて。』

ベルモット「ええ、邪魔して悪かったわ。
またお話しましょうね。」






少し、態度に出すぎてしまったかしら







『シェリーを始末した……か。』


バーボン「あれ、帰ってたんですね?
連絡してくれたら良かったのに。」

『…次から次へと、何の用。』



バーボン「いえ、シェリーを殺したと言う話が聞こえてきたものですから。」

『してたもの。悪い?』

バーボン「別に。

ただ、あの人はボクが手を下したんですよ。」


『……え?』

バーボン「あれ、ご存知ありませんでした?
ベルツリー急行で行われたんですけど…」




『聞いてないわよ、それ。』






そうか、その為だったのか。



その日まで、私を日本に帰国させないようにスコッチをずっと私の横に留めていたんだ。


ライは何日か顔を合わせない日もあったし、何回か帰国していたのかもしれないけれど…













『…ホント、信頼されてないのね、私は。』



「…と言うと?」

『シェリーと仲良かったのよ。
私も新薬の開発についての話は少し聞いていたし』


少し昔のことでも、思い出そうか。

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霜月千(プロフ) - まさかの展開で心臓バクバクで夜しか眠れません…更新楽しみにして待ってます‼︎これからも頑張ってください‼︎ (2022年7月16日 14時) (レス) @page12 id: daaa59ce20 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:HAL | 作成日時:2022年7月3日 2時

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