汚職警官は、大切な人を救えるか？ (ページ2)

今日:3 hit、昨日:100 hit、合計:21,772 hit

141 ページ2

バーボン「貴方の昔話、少し気になりますね。」

『言わないわよ、秘密主義なの』

「奇遇ですね、僕もです。」

バーボン「そうだ、これお願いします。」

手渡された領収書、そこには雑費と書かれていた。

しかしその桁は見るのも嫌になるほどで…

『貴方何したの。』

バーボン「ハハ、少しヤンチャしちゃいました」

こいつは、腹が立つ。

"私"を知っているから余計に

『私は会計じゃないのよ』

とか言ってみるけど、そうですねぇ。なんて貼り付けた笑顔で言うから終わりのない掛け合いが続いてどうにも疲れる。

『バーボンは、上のお気に入りなのね』

バーボン「それを言うなら貴方もボスのお気に入りでしょう？」

『さぁ、どうでしょうね？』

挙句の果てにまぁ、そういうのはぶっちゃけどうでもいいです！なんて言って部屋から出ていった。

『100万の雑費とか信じられない。』

まあどうせ零の事だし車とかビルとか壊しちゃったんだろうけど

ｶﾀｶﾀｶﾀ

小一時間ほど打込作業を行っていると、知っている番号から電話が掛かってきた。

『……もしもし、』

正直、あまりこの部屋では出たくなかったがやむを得ない。

今日中にこれだけは終わらせないといけない。

アンタを救うために色々考えなきゃいけないんだからさ

「そろそろ、顔出せよ。」

『私がこうして電話に出ることだけでもありがたいって思いなよ』

「それは思ってんぜ、零も景の旦那も出やしねえもん。

………アイツら、元気か？」

『今はあんまり話したくない、かな。

近いうちに花でも持ってくわ。様子はどう？』

「全然、起きる気配すらねえよ。」

『…そっか。』

ｶﾀｶﾀ…ﾀﾝｯ

『よし、終わった。

今から向かうわ、掛け直すわね。』

なんと今日の分を終わらせ、今度は警察官の私としてよく使用する携帯に持ち変える。

『車のキーは、……っと。』

耳にマイク付きのイヤホンをつけて先程の番号にかけ直す。

思った通りすぐ通話は繋がって、もうすぐ顔を合わせるって言うのに久しぶりの会話に花を咲かせた。