82. 弱音や ページ48
《銀時 サイド》
「ったく、食えたもんじゃねーな。こんな犬の餌。」
「旦那、心配しないでくだせェ。俺も同意見なんで。」
「うっせー、早く寄越せよ。一応客として来てやったんだ、感謝しろ。」
たこ焼きの原形が見えなくなる程のマヨネーズをかけ土方に渡せば、まるで普通のたこ焼きを食ってるかのような澄ました顔で食っていた。
見てる俺等が吐きたくなる程に。
「旦那仕事ですかィ？こりゃあニートも卒業できまサァ。」
「だからウチは元々ニートじゃねぇから。気まぐれに仕事が来る程度でちゃんとした職場にいるからね？！」
「それを仕事無ぇって言うんだろうが。」
気に食わねえ顔して話に釘を刺しやがって…
あいつのたこ焼きにからし付けりゃ良かった…。
新八は俺の機嫌を察して次の質問へと話を移す。
「土方さん達は見廻りですか？毎回ご苦労様です。」
「まぁ、そんなもんだな。」
「前の祭りでテロが起きやしたからねィ…。
あの時は将軍様やお偉人とかも来てやしたし、
こんな人混みにあの連中が紛れ込んでる可能性もありますしね。」
あの祭りか…、
確かにあんな野郎、来てなきゃ良いんだがな。
「それってさ、大串君の警備が緩いから、テロが起きたんでしょ？」
「…なっ！」
「そうですね…あん時、山崎に買って来たたこ焼きに難癖付けたせいでしたね。」
「ちげぇ、あれは山崎が勝手に食っただけだろうが！！」
すると土方の携帯から着信音が鳴り、
すぐ様その場から距離を置く。
「総悟、緊急の任務らしい。行くぞ。」
急な話だろう、直ぐ様その場を離れようとした二人だが。俺はまだ聞き忘れた事があった。
「待て、一つだけ聞いて良いか？
Aは此処に来てるのか？お前達と同じ様に見廻りとか。」
「旦那…姉御は…、」
「…………教えねぇ。お前に言う義務はねぇな。」
「………はぁ？」
沖田が喋り出すのを止め、何を喋り出すと思えば、教えねぇ…だァ？！
「それはどういう事だ……っておい！！」
「教えねぇ…てめぇが探せ。さっきの仕返しだ。」
俺の話を聞かずに奴らは行ってしまった。
あいつ俺の言った事を根に持ったのかよ…。
仕方ねぇ…。
「新八、後頼んだ。休憩行ってくる。」
奴の言う通り、俺が迎えに行くだけだ。
続く (更新停止中)
お気に入り登録で更新通知を受け取ろう
←81. 時々
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 254人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「銀魂」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
綾葉メグ(プロフ) - ミイラさん» 読んでくれありがとうございます！そう言ってもらえて書いて良かったなと思います！ (2020年4月1日 1時) (
レス) id: 937ad8ad2e (このIDを非表示/違反報告)
ミイラ(プロフ) - とっっても面白いです！ (2020年3月28日 2時) (レス) id: 8b1d0909e8 (このIDを非表示/違反報告)
綾葉メグ(プロフ) - 読んで下さりありがとうございます！そう言ってくれると心の励みなります！ (2019年12月12日 23時) (レス) id: 2cd78e4a1d (このIDを非表示/違反報告)
梨央(プロフ) - とても面白いです！これからも頑張ってください！！ (2019年12月12日 22時) (レス) id: 5659f84446 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：綾葉メグ | 作成日時：2019年11月25日 18時
