76. 進めと ページ42
「てめっ、なんでこんな所に?!
つーか、離れろッ!!」
「何よ銀さん、もしかして照れてる?満更でも無い反応ね!」
紫色の長髪に特徴的な赤い縁の眼鏡を掛けた女性…。銀時と何かと親しげにいた。
すると彼女は見定める様な視線で私を見る。
「あら、見かけない顔ね。何者なの貴方?」
「ちょ、お前ッ!!」
そう言いながら彼女は銀時の腕を抱きしめるように彼との距離を縮める。
『あら?人に名を尋ねる時はまず、自分から名乗るが礼儀でしたよね?』
「……A?」
声をかける銀時に構わず、
彼女に向けて笑みを浮かべば、
みるみる彼女の顔が苛ついた表情になる。
「……っ…!!良いわよ。この際だからはっきりと教えてあげる!」
彼女は眼鏡の縁をクイッと上に上げ、自信満々な態度で
「私は猿飛あやめ。さっちゃんと呼ばれるわ。見ての通りのくノ一。そして銀さんの
_______________愛しい彼女よッ!!」
「いい加減にしやがれ豚がッ…!!」
さっちゃんさんが自己紹介の後に、
銀時の拳がさっちゃんさんの頭に降りかかる。
「何デタラメ言ってんだよオメェは!!いつ俺達はそんな仲になった?!」
「痛いわね!…でも、それでもイイわ…!
銀さんはちょっとシャイボーイなのよね!!」
「何処がシャイボーイだッ!」
二人の言い合いを見て変な感情が芽生える。
『…お似合いね。お二人共。』
「私も名乗ったんだから、貴方も名乗りなさいよ。」
『私は楠本Aと申します。銀時とは幼馴染です。』
「………。」
自己紹介を終えると何故か大人しくなる銀時。
「……幼馴染……ですって…?しかも…美人……。
くっ、なんで手強いステータスかしら…ッ…!!
でも良いもん!!銀さんと私は一緒に一夜を共にした仲だもの…!」
「はぁ!?あれはおめえが屋根から…」
『そろそろ失礼しますね。
銀時、送ってくれてありがとう。後はどうぞ水入らずに二人で続けてくださいな?』
「…っ!待てッ、A…!!」
銀時の止めの声を無視して大通りの道へと進み、自分のした行動が不自然だと気付く。
「…変な気分ね。銀時も居るなら言ってくれれば良いのに…。
別に銀時に彼女いたっておかしくない…。」
(……なんでムキになってるの…私は。
…そうか。…きっと銀時に秘密にされた事で
怒ってるのか…。)
『…幼馴染なのに……馬鹿天パ。』
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綾葉メグ(プロフ) - ミイラさん» 読んでくれありがとうございます!そう言ってもらえて書いて良かったなと思います! (2020年4月1日 1時) (レス) id: 937ad8ad2e (このIDを非表示/違反報告)
ミイラ(プロフ) - とっっても面白いです! (2020年3月28日 2時) (レス) id: 8b1d0909e8 (このIDを非表示/違反報告)
綾葉メグ(プロフ) - 読んで下さりありがとうございます!そう言ってくれると心の励みなります! (2019年12月12日 23時) (レス) id: 2cd78e4a1d (このIDを非表示/違反報告)
梨央(プロフ) - とても面白いです!これからも頑張ってください!! (2019年12月12日 22時) (レス) id: 5659f84446 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:綾葉メグ | 作成日時:2019年11月25日 18時