【銀魂】紅華の女医 2

73. 素直で ページ39

《新八 サイド》



『……そろそろ私戻るね。
ーーーー 二人共、お祭り楽しんでね？』




と華の笑みを浮かびながらAさんは帰っていった。





一方その頃の僕達は…、




「やばいヨ、新八ィ！！何か策を考えるアル！！」




「そうだよね！！しかもよりによって桜祭りと被るなんて、運が悪過ぎるよ銀さん…。」






神楽ちゃんの言うとおり、
この頃の銀さんはAさんを祭りに誘うために、柄でもない仕事探しをして、掛け持ちしながらもその日の為に頑張っていた。





僕等には何も言わない銀さんだけど、
Aさんがこの頃仕事に専念して、あまり寝ていないと言う知らせを沖田さんの口から耳をした時の表情で悟った。





「Aさんの羽目外しに祭りに誘いたいんだろうけど…折角の機会なんだから銀さんの恋路、応援したいよね…。」






「銀ちゃんのは片想いネ。二人でヘタレの銀ちゃんの背中を押すアル。

じゃないとこのままマヨにAを取られるアル！！あのアイツの目、絶対Aにぞっこんネ！！」




Aさんを好いている男性はこのかぶき町では多い。高嶺の花とも言える存在だから仕方ないけど…



まさかあの土方さんまで好いていると思わなかった。



…神楽ちゃんが言うには…だけど。





「…Aさんが話してくれなかったら、
銀さんの落ち込む姿が目に見えてたね。」





でも幸いAさんが言ってくれたから、
何か策が思いつくかもしれない。






「新八、私達でどうにかするネ！！」





「たまには僕達が人肌脱いで、背中を押すしかないよね！」





そう考えた僕達は、
桜祭りに向けてある作戦を思い付く。

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