72. もうちょっと ページ38
「Aの姉御！！良く来たアル！！ここに座るヨロシ！」
「ほら神楽ちゃん！Aさんの手を引っ張らないの！困ってるよ？」
『いいの、新八くん。久しぶりに来たのだから。それに手土産にお団子買ってきたし、食べましょ？銀時はいるかしら？』
足を運んだ先は銀時が営む万事屋だ。
手土産を持って神楽ちゃんや新八くんに会いに来た。
そう、気分転換に。
「銀ちゃん、まだ仕事中ネ！もうそろそろ戻ってくると思うけど。」
『皆、一緒の仕事じゃないの？』
「先程僕ら違う仕事の依頼をしてたんです。
簡単に言うと違う店の手伝いで。
もうすぐ桜祭りが開催されますからね。
かぶき町の皆も張り切ってて。」
二日後に開催されるかぶき町の桜祭り。
新八くんが言うには今年は特別だと言う。
『……祭りか…子供の時以来かな…。』
「Aも行くネ！！一緒に回りたいアル！」
「そうですよ！それにたまには羽目を外しに行きましょう！」
とキラキラ輝く目をした二人を見て、
なんだか弟と妹が出来た感覚になる。
(この子達もなんだかんだ言って子供なんだな…。一緒に行ってあげたいけど…。)
『…ごめんね、新八君に神楽ちゃん。
私、その日に任務があるから……。』
二日後には局長からの任務がある。
祭りと日付が被ってしまったのだ。
それを聞いた二人は
がっかりした表情になってしまい、
流石の私も気を沈ませてしまった罪悪感が募る。
『ごめんね…。
だから…これあげるから私の分までパッと楽しんで来て、その後で沢山話を聞かせてくれるかしら？」
「キャッホーイ！！ありがとうネ！姉御！」
「良いんですか？こんなに貰って…？！」
『いいの、あと、銀時には内緒ね？』
代わりに二人にはお小遣いをあげた。
目一杯楽しんできて欲しかったから。
「………そっか…銀ちゃんAを誘えるように仕事増やして…、」
「しっ…！それは秘密でしょ…！神楽ちゃん！」
すると小遣いを貰った神楽ちゃんは、
何か寂しそうにお札を見ながら、小言で何かを呟いている。
私にはそれが何なのか聞き取れなかった。
『ん？…どうかしました？』
「…いや！別に何も！！
それより、Aさんの任務って？」
極秘任務だと言われてるけど、
二人に言っても良いかな？
『…秘密の任務だけど、特別二人にだけ言うね。
実は……』
二人もそれを聞いて驚きを隠せなかった。
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綾葉メグ(プロフ) - ミイラさん» 読んでくれありがとうございます！そう言ってもらえて書いて良かったなと思います！ (2020年4月1日 1時) (
レス) id: 937ad8ad2e (このIDを非表示/違反報告)
ミイラ(プロフ) - とっっても面白いです！ (2020年3月28日 2時) (レス) id: 8b1d0909e8 (このIDを非表示/違反報告)
綾葉メグ(プロフ) - 読んで下さりありがとうございます！そう言ってくれると心の励みなります！ (2019年12月12日 23時) (レス) id: 2cd78e4a1d (このIDを非表示/違反報告)
梨央(プロフ) - とても面白いです！これからも頑張ってください！！ (2019年12月12日 22時) (レス) id: 5659f84446 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：綾葉メグ | 作成日時：2019年11月25日 18時
