【銀魂】紅華の女医

24. お人好しな ページ30

『……お叱りが下りそうね…。』




薬を突き止めるどころか、単独行動でこの子のお母さんに会う手伝いをしている。

でも警察なんだから、
これも立派な仕事のはず……よね。



さっきの会話と言い、あの神威って言う人。
鳳仙に戦いを挑む為ここに来たのか…？
春雨の目的…って…。





「…、うわっ！！」


『…っ…！！』




しまった…！間に合わない…！




ブシュッ…！！




「探したよ。二人で何処に行くのかな？」
　



私が斬る前に手を敵の腹に貫通させた神威が立っていた。

あの戦いを短時間に終わらせた…？


違う、もしくは中断させられたのかもしれない…。





「酷いなぁ…俺が連れて行くって言ったじゃん。
それに君も俺の指名の娘だろ？客置いて何だか楽しい事してるみたいだね。」





状況に似てつかない笑みでこちらに向かう神威。彼の手には真っ赤な血に染まっている。





『貴方こそ。そちらの宴は終わったんですか？』



「見たよ、君の剣裁き。凄いね、女の癖に無駄の動きが無く綺麗に斬ってる。でも甘い。最後まで殺さなきゃ。」





その光景を見た男の子は彼に怯えてる。
それもそうだろう。


彼は笑みを浮かべながら人を殺しているのだから。





『あまり時間を無駄にしたくは無いので。』




「君は何者なの？明らかにここの遊女じゃなよね。あの銀髪の侍といい、君にも同じ修羅の匂いがする。ねぇ、君も強いんだろ？」




銀髪の侍……まさか銀時が吉原に…。





『…まさか。私はただの医者ですよ。』





で貴方を捕まえる警察でもあるが…
どうやら底に関してはまだ情報が無いみたいね。





「へぇ、君だったのか。さっきやられた遊女の手当てをしてくれたのは。あの攻撃で普通死ぬのに。」





良かった…まだ生きてて…。
正直、彼女は助からないと思っていたから。





「…、まぁ、君も安心してよ。
僕は女と子供は殺さない主義だから。

だって、子供は強くなるだろ？それに女は強い子を産むかも知れないからね。
……それに君を殺すには勿体無いから…」




『……一体、何が目的ですか？』




すると神威は私達を追い越して、
歩きはじめる。




「俺も見てみたいんだ。
この吉原の太陽って呼ばれる女を。

で、どうするの？もたもたしてると捕まるよ？」





彼の考えている事は分からないけど…





『目的が同じなら、早く行きましょう。』



「そう来なくちゃ。」





とまたも笑みを浮かべる神威の後に追った。

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