【募集企画】とある最強の独立大隊。＜本編＞ (ページ16)

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【閑話】電子の城塞は瓦解する事を知らず/ヒューゴページ16

「俺久し振りに前行くんか。
　いやぁ...ほんま楽しみやな～。」

先の戦いにおいて裏方に徹していた為か
目が爛々(らんらん)と輝いているような気がするのを
知らないふりして、ブルーライトが煌々(こうこう)と
輝く部屋へと舞い戻った。

「はえー...攻撃痕に逆探一応した感じやと、
　やっぱり西共和国やったみたいやな。
　何が有るか解らんし、観光客が
　居る可能性も否定できんから、調べとくか。
　居ったら俺が一番に消したる。
　俺は裏切り者は絶対許さないって
　ずっと前から決めとるんや。」

目をせわしなくモニターやPCの画面に
動かしながら一人言を呟く。

「どんな武器で出るのか決めとかんとな。
　う～ん、無難にクロスボウにしとくか。
　後方は誰かやるやろうし、ええな。」

帝国は人事に関わらずザルが過ぎるのに、
軍に人を入れては仕事を増やし、
こちらに仕事を寄越すのだ...！
そんな怨みつらみを心の中で吐きながら
観光客探しをファイルを見ながら
PCで経歴を調べていると、

「ん？うわウイルス入ってきよった!!
　はぁーーー??何してくれとんねん!!
　クッソ絶対何も抜かせずに送り返して
　やるんや...送った奴は覚えとき!!!!!!!」

まぁ...少々大きな声になったが、
気のせいと言う事にしておこう。

情報が抜かれていないかを確認しながら
ウイルスを逆にこちらに情報が来るように
無害化し、確認が終わり次第同時並行で
探っていたウイルスを送ってきた所へ
送り返す為のメールに添付し送信して
1つ息を吐いた所でとある事に気付く。

「あ、やべ。報告するだけはしたけど
　自己紹介はそん時の状況と気分による
　ってどっち付かずで喋ってもうたわ...
　まぁ時間前にまた報告しに行かんとだし
　そん時にやるって言っとこか。」

これはあくまで無駄話。
彼一人だけの小さな話である。