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「そーいえばミツ、薫ちゃんと征くんは元気なの？
てかこんな風に飲みに来ていいの？」
千賀くんが思い出したように、ミツに問いかけたら、
ミツは一瞬顔がこわばったけど、
「あーー、もー別れたから。
千賀がいない間に色々あったんだよ〜。
またその話は今度な。」
軽く流すように笑ってビールを飲み干した。
周りのニカちゃんとガヤさんは気まずそうに苦笑い。
薫ちゃん...って元カノとか？
征くんって...
と気にはなるけど、なんだか聞いちゃあいけないような雰囲気で。
聞いた千賀くんも気まずそうで、慌てて話題変えてる。
「そういえばやっぱあっちの技術はすごいよ！
ガヤさんに今度向こうで覚えてきたメイクしたげよっか？
絶対綺麗になるよ！」
「いや、遠慮しとくわ(笑)
あっ、ボトル空いちゃったね。新しいの頼もっか。」
『あ、じゃああたしお手洗い行くついでに頼んでくるよ。』
智子にもっと頑張れってポンポンって肩叩いて席を立った。
ワインを頼もうと横尾くんを見たら、
ちょうどオーダーが落ち着いたのか、一息ついてるとこだった。
横尾くんもあたしに気づいて近寄ってくる。
『平日なのに相変わらず忙しそうだね〜。』
「ありがたいことだよ。
てかそっちも相変わらずラブラブみたいじゃん。
ここに飲みにも来ないで裕太とイチャイチャしてんでしょ？
裕太最近いつ誘ってもAちゃんとこ行くからばっか(笑)」
『んっ//まぁ...ね。』
そう、近頃裕太はよっぽど残業にならない限りあたしの部屋に来て、泊まっていって、
あたしが休みの日は裕太の部屋に行ってって感じで、ほぼ半同棲に近い状態。
「まぁ、いいけどさー。
俺も寂しいからせめて2人で食べにきてよ。」
横尾くんは、裕太から何か聞いてるのかな？
「...Aちゃん？」
声をかけられて気づけばガヤさんが後ろに立ってた。
「あっ、なかなか戻って来ないから大丈夫かなって。」
横尾くんの方をチラッと見て、
「なんか話の途中だった？ごめん、邪魔しちゃったかな...。」
『いえ...。あたしここの常連で。
最近来てなかったからちょっと話してただけです。
もう戻りますよ？』
「じゃあ俺も厨房戻るから。ごゆっくり。」
横尾くんもガヤさんの事をチラッと見て、厨房に戻って行った。
「あっ、じゃあ...Aちゃん、ちょっとだけ...いい？」
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作者名：たまゆー | 作成日時：2017年2月11日 22時
