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ネットの向こう側で、コートの中を走り回るミツ。
「こっち!
よしっ!いけーーーニカ!!」
ニカちゃんのシュートが決まると、
嬉しそうニカちゃんに駆け寄って、
ニッコニコ顔で頭くしゃくしゃに撫でてる(笑)
『ほんと元気だなぁ...。』
夢中に走り回るミツやニカちゃんを見てたら、
いつの間にかもう終了の時間。
思ってたより応援するのも楽しくて、寒さも忘れて見ちゃってた。
寒くなかったのは、ミツのコートのお陰もあるけど。
「どうだった?俺すごかったっしょ?!」
体から軽く湯気出したミツとニカちゃんが戻って来た。
『お疲れ様っ!2人ともすごいね!
あたし、あんな走ったらもう息上がっちゃって無理だよ。』
「こんくらい全然!まだ走れるっつーの。」
「ミツはもうジジイだから無理っしょ。」
「あんだとこのヤロー!!
今日のシュート誰のおかげで決まったと思ってんだよー!」
「俺がパス受けた場所がよかったんですぅぅ〜!」
2人でわちゃわちゃ言い合いしてるの見てると、
ほんと仲いいんだなって、ちょっと羨ましい。
『ミツ、コートありがとっ。
じゃあ、あたしそろそろ帰るね?』
「えっ?メシでも食ってかえろーぜ!なっ、ニカ?」
「そーそー、俺も腹減ったわ。
どっかこの時間でもいける美味いとこしんないの?」
まぁ、どうせ帰っても1人だし、
適当にコンビニでなんか買って帰ろうかと思ってたし...。
『ん、いいよ!
じゃあいつもあたしが行ってるとこでもいい?
なんでも美味しいよ!』
「マジ?!じゃあそこにしようぜ!」
行き先なんてわかんないくせに、
2人とも先々歩いて行っちゃってる。
ふふっ。
なんか2人といると学生時代に戻ったみたいだな。
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作者名:たまゆー | 作成日時:2017年2月11日 22時