番外編１ 師匠は服を着せたかった ページ27
＊師匠が苺くんのことをまだ男だとは知らないときの物語です！
師匠(桜橋)side
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿。
「ふふふっ…今日こそは…！」
そう言いながらフリフリの洋服を取り出す桜橋。
「苺に、これを着せる！」
なぜA達の師匠がこんなことを言っているのか……事の発端は一日前に遡る
＿＿＿＿＿＿＿＿＿。
「えーと、これは此処で…」
「師匠、これは何処に置けば良いんですか？」
「嗚呼、それはあの部屋やでー」
Aが出ていってから一週間が経った頃、俺達は屋敷の掃除をしていた
まぁ、これも俺がやろうと言ったわけではなく、苺に怒られて「やりなさいっ！」と般若の顔で言われたからなのだが。
そんなことを思いながら箪笥(たんす)に和服を綺麗に畳んで入れいき、最後に和服と和服の間に帯を詰め込んだ
「…よぉし、結構綺麗やな」
そう思ったその時だった
桜橋はある服を目で捉え、驚愕した
「うげぇ……これって…」
手にとって見るとそれは桜橋が小さい頃、母に着せられていた物だった
確か、八歳くらいの頃、散々、母のおもちゃにされ女装されていた覚えがある
あまり覚えていないのは桜橋の性格ゆえだろう
都合良いものは残しておき、都合悪いものは記憶から消す。
良くも悪くも、桜橋は自己中心的なのである
「……それにしても、懐かしいなぁ…」
服を掲げて見てみると、かなりリボンやフリフリが付いており、当時の俺はこれを着ていたんだな、と思うと気恥ずかしくなってきた
捨ててしまおうか、と考えたがこの服の材質はかなり良いもので出来ているようで桜橋が見ても、明らかに高そうなのは明らかだった
「もったいないな……誰か、これ着てくれる人いないかのぅ…」
そう思い、肩を落としたその時だった
「師匠、片し終わりましたよ〜」
「あ、着てくれる人おったわ」
「……？なんか、嫌な予感するんですけど…」
そこから桜橋は苺にその服を着てくれと頼んだが、全力で拒否されてしまう
そして、桜橋は様々な手を使って苺にその服を着せようとしたが、着せることは出来ず、今日に至る
「今日こそ……絶対着せてやるで！」
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿。
「あの人は…僕が男だって気付いてないのかよ…」
ﾅﾚｰﾀｰ【一応、苺は男の設定です】
「一応って言うなっ！」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 607人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品が参加のイベント 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
金平糖兎(プロフ) - 紅華さん» 了解しました！納得いかなかったので、ここはもう一回書き直しますね (2019年8月4日 12時) (
レス) id: 271afb9c67 (このIDを非表示/違反報告)
紅華(プロフ) - 師匠を観察してみたのところなんですけど画像が見えません。改善していただけませんか？ (2019年7月26日 13時) (レス) id: b5a3a3f5a1 (このIDを非表示/違反報告)
とある者 - あの狐さんははなむぐりさんが描いたものです。自作発言ととられかねないので名前は入れましょう。下手したら本当に起こられてしまいます。それとは別に応援してるので頑張ってください (2019年7月24日 16時) (レス) id: 78dce90340 (このIDを非表示/違反報告)
布袋尊(プロフ) - おう！ (2019年7月23日 23時) (レス) id: 4e763fa650 (このIDを非表示/違反報告)
金平糖兎(プロフ) - ありがとう！がんばります！・ω・ (2019年7月23日 22時) (レス) id: 5fd05a29f1 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：金平糖兎 x他1人 | 作成日時：2019年6月15日 18時
