＋１１話＋ ページ11
｢ころん、明日はるぅと君と二人で任務に当たってもらうからね｣
毎日、夕方その日の反省会も含めた会議を行っている。
そこで、次の日の任務も決定されるのだけど...。
｢待ってよ！なーくん。ころちゃんとるぅと君の二人は危険なんじゃ...ここは、相棒の俺が、｣
｢ダメだろ。莉犬。なーくんに口答えしたらあかん。まずは最後まで話を聞いてからやろ｣
莉犬君はチラッと僕を見て不服そうに頷いた。
るぅと君はなぜ莉犬君が抗議をしたのか分かってないようで、首をかしげている。
莉犬君は、自分が相棒の立場を奪われたと思ったのか悔しそうに僕を睨んでいた、
ま、そりゃそうでしょうね。
莉犬君の抗議はごもっともだし、今回はななもりさんの判断ミスとしか言いようがない。
足手まといな僕を任務に当てるときは、使えるやつ二人と組ませる必要がある。
じゃないと、僕を守りながらたくさんの敵と一人で戦うのはいくらるぅと君でも困難だからだ。
ま、僕を見捨てるのなら、その作戦でもありだけど。なんて自嘲ぎみに笑う。
｢まぁ落ち着いて。莉犬君。ころんも。別に俺は見捨てるつもりじゃないからね｣
そう言って、こちらに目を向けたななもりさんに心を読まれたのではないかと一瞬焦る。
｢じゃあ、どうして俺は任務から外されたんですか！？るぅと君と俺はセットで組ませるはずじゃ、｣
｢だよな。俺もるぅとと莉犬は一緒の方がいいと思うけど？｣
うんうん、僕もそう思う。
全員からの反対の意見に、なもりさんは困ったように苦笑いした。
｢でも、これはるぅと君たっての希望なんだ｣
｢えっ？｣
なんでアイツが、と眉を潜めていると、突然その彼が立ち上がった。
ゆっくりと僕たちを見回して、
｢大丈夫です。みなさん。ころちゃんのことは僕が守りますし、任務もこなします｣
｢え｣
えーと、
守るの？るぅと君が僕を？
いつもは見捨てたのに？
チラッと見上げると、少し震えたるぅと君と目があった。
こくんと頷いて笑って、
任せてくださいよ。
と震えた声で呟いた。
なんだよ、それ。
恐いんじゃん、お前も。
本当は、嫌なんじゃん。
ぎゅうっと唇を噛む。
血の味がしたけど、気にしなかった。
気づいたら、僕は立ち上がって、彼に。
そしてみんなに宣誓していた。
｢絶対、僕がるぅとを守るから！｣
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わこ - いいえ！そんなことないです！とっても好きなお話なので、たくさん待ちます！ (2021年8月3日 22時) (
レス) id: 48ef6fa197 (このIDを非表示/違反報告)
ひの - 喜世さん» 頑張ります…！めちゃくちゃ亀更新ですみません…(>_<) (2021年7月10日 22時) (レス) id: 50b0aef36e (このIDを非表示/違反報告)
喜世 - このお話ハマっちゃいました！更新がんばって〜！ (2021年7月7日 21時) (レス) id: 48ef6fa197 (このIDを非表示/違反報告)
ひの - 星雨さん» ありがとうございます！マフィア系に最近ハマっておりまして...(*^^*) (2021年4月25日 15時) (レス) id: 50b0aef36e (このIDを非表示/違反報告)
星雨 - この世界観、めっちゃ好きです！！ (2021年4月19日 16時) (レス) id: afebd09899 (このIDを非表示/違反報告)
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