彼女への裏切り ページ7
セ「大丈夫かぁ〜？」
センは座り込んでいるAを覗き込む
セ「ほんと戦慣れしてないんだなお前」
『……血の匂い』
セ「？」
予想外の発言に思わず吹いてしまうセン
セ「まじかよwwお前仮にも人斬りだろ？血が無理なんて話があるかよ」
帰るぞ、と手を引き、他の御剣隊と共に引き上げる
とそこへスウォンが馬に乗って現れた
スウォンの姿を見たものはみな頭を垂れる
ス「御剣隊の皆さん、素晴らしい戦いぶりでした。空の部族の主戦力として、これからもよろしくお願いします」
その一声で一気に顔が明るくなる御剣隊
「陛下こそご無事でなによりです！！」
「認めて下さりありがとうございます！」
「陛下っ｣
「陛下っ！！」
スウォンがその場を去ってもなお喜びを分かち合う兵士たち
その様子を見ているセンとA
セ「上手いよなぁ…ほんと」
『？』
羨望か妬みか…嫌味か、センから出たその言葉が引っかかった
『センは…陛下のことあまり好きじゃないみたいね』
少し驚いた顔でAの方を振り向き、そして遠くを歩くスウォンの背中を見る
セ「そんなことないぜ！ほぼ同い年なのにあの統率力。誰もが期待を寄せている。まず俺を拾ってくれたのも王家だしな」
セ「だが…」
『？』
セ「俺たちは駒だ。労わっているようにみえるが、全てはこの国のため…陛下はどこか焦っている」
『焦ってる？』
セ「そう。今回の金州のだって、別にこんなに急いでする事じゃなかった。周りを見てみろ。俺たちの戦力が無くても十分すぎる勝利だ」
Aは周りを見渡す。一面荒野と死体。ボロボロになった戒帝国の旗
セ「まだ19だ。時間はあるはずなのに…」
『……鋭いね』
と、一面見渡してセンに顔を向けようとした時…
『っ！？』
いる……どうして戒帝国に？
戦での緊張で全く気づかなかったが、近くに彼女達の気配を感じる
眼帯下から青龍の目を使うも、不完全なため全ては見えない
思わず砂をけって走り出すと、目の前に剣が現れ、行く手を阻まれた
ジ「何処に行くつもりだ」
その剣はジュドのものだった
ジ「逃亡は許さない」
『違う！』
ジ「城に戻れ。異論は認めん」
確かにそうだ
会ったところで何を話せばいい
自分が空の部隊で師範をやっているだなんて
ヨナに対する裏切りではないか
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お千(プロフ) - アイさん» えぇ！！アイさん…久しぶりにサイトを開いたらこんな嬉しいコメントがあって、爆上がりしました…頑張っちゃいます！！！ (2021年8月28日 3時) (
レス) id: 8b8134ed32 (このIDを非表示/違反報告)
アイ(プロフ) - めたくそ楽しくて一気に読んでしまいました！！！これからも更新待ってます！頑張って下さい！ (2021年4月3日 20時) (レス) id: 2782a43946 (このIDを非表示/違反報告)
お千(プロフ) - ぽんさん» 教えて頂きありがとうございます。見過ごしておりました…（汗 (2020年11月4日 2時) (レス) id: b4dc5293d7 (このIDを非表示/違反報告)
ぽん(プロフ) - ふらぐを外して下さい (2020年11月3日 15時) (レス) id: 41670eb7d5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ユーア | 作成日時：2020年11月3日 11時
