第29話:天才美少年のユンくん*ユンSIDE ページ6
懐かしい…。
あの後、Aは何度も来てくれた。
そして毎回俺に食べ物を持って来てくれた。
Aがくれた首飾りは今もつけている。
だって……Aがくれたんだもん…///
って言うか、Aと一緒にいたあいつ…イルギだっけ。
Aはお姫様で、イルギは従者だろ。
なのに何か馴れ馴れしすぎ。
どーゆー関係よ。
ユン「ねえ、A。イルギとはどういう関係なの?」
貴「え?どういう関係って…?」
ユン「イルギは従者でしょ?なのに何か馴れ馴れしくない?」
貴「あー。イルギはね、幼馴染なの。」
幼馴染…。
そっか、だから…か。
貴「もう一人ね、幼馴染で、従者になってくれた子が
・・
いたの。サンサって言ってね………。」
そこまで言うとAは言葉を詰まらせた。
ん?いた……?
じゃあ今は?
ユン「いたって…?」
貴「……。」
Aは俯いて黙ってしまった。
俺…何か言った?
ゴツンッ
ユン「っってぇ!!!」
イルギ「そこまでにしておいてくだせーよ、天才美少年のユンくんよぉ(棒読み」
貴「イルギ…。」
ったいなー、何だよ。
ユン「何だよ、俺…何かヤバイ事言った?」
イルギ「……。」
貴「……。」
ユン「ちょっと、二人して黙らないでよ…;;」
何なの?
貴「サンサ…は………。」
っ……なんとなくわかった。
貴「兄様に…殺され……。」
ユン「…無理に聞いてごめん。」
って言うか、Aの兄はスウォン…。
兄が妹の従者を殺す…。
それに、あのスウォンだぞ…?
イルギ「……ユン、ちょっと来い。」
ユン「え?」
貴「イルギ?」
イルギ「A様はここにいてくださいよ。」
貴「わ、わかった…。いってらっしゃい…?」
イルギ「ほら、行くぞ。」
俺はイルギに手を引かれるままについていった。
第30話:サンサってどんな奴?*ユンSIDE→←第28.5話:過去編
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作者名:琥珀 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/adfsi/
作成日時:2015年4月6日 9時