気まぐれの迷路 ページ32
薄暗い廃墟。壁も窓も穴だらけで、夜風が肌を擽る。
？？「誰が頼んだよ、こんなこと」
盛大に溜め息を吐くイケメンに手当てを受ける。頭にぐるぐると包帯を巻いてもらってるのだが、なんというか、この人慣れてるな。とてもどっかのチームの頭とは思えない。こういうのって下っ端の仕事じゃないの？
男1「けど夢追さん…」
夢追「お前らがどう動こうと「le jouet」は復活しないし、俺とアイツが和解することもないよ」
一通り手当が終わると、夢追と呼ばれたイケメンはボサボサになった私の髪を手で漉きながら「ごめんね」と呟いた。その謝罪は、私に向かって言ったのか、部下の男に言ったのか。
寂しそうな顔を向ける夢追さんは、なんだか悪人のような気がしなくて、何か声をかけるか迷っていると、車のライトが壁の穴から入り込み、眩しさで目をつぶる。
緑仙「相変わらず辛気臭ぇとこだな」
そんな暴言と共に降りてきたのは、緑とハヤトさんだった。え、そこ二人知り合いなの？っていうか、なんで緑？もしかして交渉相手って緑？
夢追「緑仙…ハヤト…」
あ、夢追さんが申し訳なさそうな顔して二人を見てる。こぉれ確定です。…だとしたらヤンキー共ほぼ関係ないじゃん！！足洗わせるとか意味ねぇじゃん！！どうやったって絡まれるんじゃん！！
一度ヤンキー界隈に足を突っ込むと一生ついて回るのか…？と絶望していると、夢追さんが「失礼」と言いながら私を姫抱きにした。腕細い怖い。
夢追「一応治療したけど、頭打ってるから病院連れてってあげた方がいいかも」
そう言いながら夢追さんは私をハヤトさんに預ける。ハヤトさんは何か言いたげに夢追さんを見つめたまま、私を受け取った。安定感ありすぎて逆に怖い。ハヤトさんの服を掴むと、ハヤトさんがそれに答えるように私をギュッと抱きしめるように抱え直した。
しばらく沈黙が続く。
「ハヤトさん、私歩けるよ」
加賀美「少し黙っててください」
目線を夢追さんから逸らさずに喰い気味で言い放つハヤトさんの威圧感に、思わず「あ、はい。ｽﾐﾏｾﾝ…」と尻すぼみの謝罪が出る。
緑仙「お前、何したかわかってんの？」
夢追「この件に関しては完全にこちらに非がある。悪かった」
そう潔く頭を下げる夢追さんに、部下の男達がどよめく。しかし、そんな空気をまるで無いことかのように、緑が勢いよく夢追さんの顔面を殴った。
ああ、イケメンの顔が。
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よもぎもち(プロフ) - の〜さん（旧もこ）さん» コメントありがとうございます！恋愛に発展するように頑張ってみますね！ (11月11日 11時) (
レス) id: c260269ddb (このIDを非表示/違反報告)
の〜さん（旧もこ）(プロフ) - コメント失礼します。私2j3jの人達全員推しなのと愛され大好物なので嬉しいです！出来たら全員に恋愛的に愛されたいです。無理ならすみません。更新頑張ってください！楽しみにしてます！ (11月11日 10時) (レス) @page2 id: 79dfdf41ef (このIDを非表示/違反報告)
よもぎもち(プロフ) - きささん» リクエストありがとうございます！fwさんですね、かしこまりました！ (7月17日 21時) (レス) id: c260269ddb (このIDを非表示/違反報告)
きさ - よもぎもちさん» 返信ありがとうございます。リクエストなんですけど、fwさんとの絡みがみたいです‼ (7月17日 21時) (レス) @page23 id: 9659c34de0 (このIDを非表示/違反報告)
よもぎもち(プロフ) - きささん» コメントありがとうございます！！めちゃくちゃモチベになります！！楽しんでもらえるよう、頑張って続き書きますね！ (7月17日 11時) (レス) id: c260269ddb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：よもぎもち | 作成日時：2023年7月12日 15時
