朝の光景 ページ2
高校生活2年目の春。
超絶優等生街道まっしぐらな私は1年次から生徒会に所属することに成功し、今日も入学式のスタッフとして駆り出されていた。
きっちりアイロンのかけられたスカート。着崩さない制服。清楚の象徴ともいえる黒髪ロング。
化粧は薄め(すっぴんは勇気がなかった)に施して、背筋を伸ばして凛と歩く。
この学校には似つかわしくない、あまりにもおしとやかな私の姿に、新入生達がチラチラと目を向けているのを感じる。どうだ、優等生だろう。今日のために灰くんとハヤトさんに何度もチェックしてもらったんだ。周りから浮いている、といえば聞こえは悪いが、この廃れた環境に馴染まない姿こそ私の努力の成果だ。
??「Aちゃん、おはよう」
「小夜ちゃん!おはよう!」
1年の頃、清楚な見た目に釣られて仲良くなった雨森小夜ちゃん。
彼女は言動こそおかしいが、私のオアシスであり、清楚な振る舞いの目標でもある。
小夜ちゃんと並んで歩くと、あまりの清楚パワーに新入生がざわついた。
ふふん、どうだ…とは思いつつ、いや、ざわつきすぎじゃないか?と辺りを見渡すと、
??「よかった、サボらずちゃんと来てくれて」
背後に悪魔…いや、天下の生徒会長様が立っていた。
「おはようございます、叶先輩。
今日こそ生徒会辞めさせてください」
叶「なにいってるの、今日もキビキビ働いてもらうからね」
そう言いながら叶先輩は天使のような笑みを浮かべる。
新入生の待機列からは小声ながらも黄色い声が聞こえてきた。いやみんな騙されてるって。
「生徒会がこんなにブラックだとは思いませんでした!庶務なんて皆の尻拭い程度って聞いてたのに!詐欺だ!」
叶「人聞きが悪いなぁ。憧れの優等生に近付けてるっていうのに」
「それが一番の詐欺ですよ!生徒会なんて名ばかりでヤンキーの溜まり場じゃないですか!!」
そう叫びながら叶先輩をポカポカ殴っていると、
??「失礼な。僕を一緒にしないでよ」
背後から中性的な声が忍び寄ってきた。
雨森「あ!緑仙さん♡」
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よもぎもち(プロフ) - の〜さん(旧もこ)さん» コメントありがとうございます!恋愛に発展するように頑張ってみますね! (11月11日 11時) (レス) id: c260269ddb (このIDを非表示/違反報告)
の〜さん(旧もこ)(プロフ) - コメント失礼します。私2j3jの人達全員推しなのと愛され大好物なので嬉しいです!出来たら全員に恋愛的に愛されたいです。無理ならすみません。更新頑張ってください!楽しみにしてます! (11月11日 10時) (レス) @page2 id: 79dfdf41ef (このIDを非表示/違反報告)
よもぎもち(プロフ) - きささん» リクエストありがとうございます!fwさんですね、かしこまりました! (7月17日 21時) (レス) id: c260269ddb (このIDを非表示/違反報告)
きさ - よもぎもちさん» 返信ありがとうございます。リクエストなんですけど、fwさんとの絡みがみたいです‼ (7月17日 21時) (レス) @page23 id: 9659c34de0 (このIDを非表示/違反報告)
よもぎもち(プロフ) - きささん» コメントありがとうございます!!めちゃくちゃモチベになります!!楽しんでもらえるよう、頑張って続き書きますね! (7月17日 11時) (レス) id: c260269ddb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:よもぎもち | 作成日時:2023年7月12日 15時