烏よ、再び 番外編【ハイキュー！！】

椎名のお菓子な匂い事情　螢光ﾍﾟﾝさんリクエスト ページ14

俺は、気になることがある。



日向｢なあ、影山！｣



　呼びかけると、影山は相変わらずの仏頂面でこちらを振り向いた。



　ちょっとくらい笑えばいいのにな。



　……あ、ダメだ。こいつ笑顔が怖いんだった。



影山｢あんだよ｣



日向｢あのさ、Aさんの事なんだけど｣



　そう切り出すと影山の目が興味を示したように光る。



　分っかりやすいなー。



　俺も分かりやすいってよく言われるけど。



日向｢Aさんってさ、何であんなに甘い匂いするんだろうな？｣



影山｢……はぁ？｣



日向｢いっ、いや。前にハグされた時にふわーってしたんだってば！｣



　慌ててジェスチャーをつけながら説明する。



　影山は｢はぁ？｣の表情を崩さないまま口を開いた。



影山｢その……、ハグ？ される前に甘いもんでも食ってたんじゃねぇの？｣



　あー、なるほど。



　Aさん甘いもの好きそうだしなぁ。



　影山にしては名案──、



　その時、ガシィッと頭が思いっきり掴まれた。



　なんかミシミシって頭から聞こえて来る気がする。



日向｢っ、痛い痛い！ 影山痛いって！｣



影山｢全部口で出てんだよ、ボゲェ！！｣



日向｢褒めてるだけじゃんかぁ！｣



　そう言うと影山は険しい顔のまま俺の頭から手を離した。



　……頭割れるかと思った。



影山｢そんなに気になるなら、他の先輩に聞いてくりゃあ良いだろ。合同合宿なんだし｣



日向｢あ、そーだな！ んじゃ聞いてくる！｣



　今日の影山、頭冴えてんなー。



　スキップしながら廊下を進む。





　影山:甘いもん食ったからじゃねぇの？





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　次からは日向が聞き込みに行きます。
　ていうか影山と日向の会話だと｢！｣マークが多くなる……。
　聞き込み相手は勝手ながら、私セレクトで参ります！

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