烏という化け物 ページ10
白布「……青葉城西、意外と苦戦してますね」
試合が終わった白鳥沢のセッター、白布が2回席でそう呟いた。
その目は妙な冷ややかさを持って下のコートを見つめていた。
天童「そうネー。俺としては烏野の3番、止めてみたいけど」
瀬見「だよな。見てた限り、あいつミス一回もなかったもんな」
天童がサーカスじみた動きをするのを見ながら瀬見が頷く。
白布は天童の動きに若干引いている。
白布「……3番って牛島さんが言ってた人じゃないですか?」
瀬見「まあ、大絶賛だったよな!」
せっかく白布が控えめに言ったのに、瀬見がそれを大暴球にして返す。
白布は空気の読めなかった先輩を冷たく見つめる。
瀬見はその視線の意味が分からず、小首を傾げた。
天童「椎名A、だっけ? 確か──故障さえなければ若利君と真っ向から勝負出来るんだってサ」
天童がそのギョロリとした目でボールを追いながら言う。
白布「えっ、そうなんですか。ていうか故障……?」
天童「右膝3回故障だってー。もしかしたら今も故障中かもね? 足引きずってるし」
天童が意味深な笑いを浮かべた。
──でもさ、
瀬見が言った。
瀬見「故障しててあれって……ヤバくね?」
Aが床を強く踏み締める。
シューズで床が擦られ、甲高い音が鳴り響いた。
グンッと伸び上がり、悲しくなるほど美しいフォームでボールを叩く。
そのスパイクはレシーバーの腕を弾いて得点を重ねる。
天童「──「化け物」ってのも、あながち間違いじゃないのかもネ」
─────────────────────────────────────────────
初? の白鳥沢メンバー!
個人的には白布君と瀬見さんをセットで出せて楽しかったです。
お気に入り登録、350人ありがとうございます!
321人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「ハイキュー」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
よもぎ(プロフ) - 優秋さん» 回答ありがとうございます! その方法は全く選択肢にありませんでした。リクエストというのは、番外編のような物なもので良いのでしょうか……。 (2019年10月2日 22時) (レス) id: 3bd3258fc4 (このIDを非表示/違反報告)
優秋 - 個人的にはリクエストの物を書いて欲しいです。その一方で完結するまで見たい気持ちもあるので…。例えば、一旦、本編はお休みする。その間はリクエストを書いていく、というのを繰り返してみてはどうでしょうか。 (2019年10月2日 22時) (レス) id: 718aea0650 (このIDを非表示/違反報告)
よもぎ(プロフ) - 餅兎さん» 回答ありがとうございます! 私も迷ってるので意見を貰えるだけで全然良いです……。この作品をそんなに読み込んでもらえて凄く嬉しいです。 (2019年10月2日 20時) (レス) id: 3bd3258fc4 (このIDを非表示/違反報告)
餅兎(プロフ) - よもぎさん、いつも更新ありがとうございます。 作者様は大変になると思うのですが、3で全国まで行って欲しい気持ちがあります。椎名さんのバレーをもっと見ていたくて… ただ、キリよく終わると言う点では2が良いのかなあ、とは思います。曖昧ですみません… (2019年10月2日 19時) (レス) id: 10f5dc34bc (このIDを非表示/違反報告)
よもぎ(プロフ) - 皆さん回答ありがとうございます! 青城で終われば後日談、白鳥沢で終わればキリ良し。全国まで行けばキャラクター登場。……悩みどころです。 (2019年10月2日 17時) (レス) id: 3bd3258fc4 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:よもぎ餅のわらび | 作成日時:2019年9月22日 10時