58話 ページ31
『うっ…！』
父さんは私の髪を掴み、引っ張った。
蓮『さすが、俺の子だ…だかなぁ！！』
『がはっ！！』
父さんは私の顔を地面にぶつけた。
蓮『紅蓮が生まれてくりゃ、もっと強ぇよ』
そう言って、私の頭に足を乗せた。
蓮『お前は失敗作だ。失敗作はここで散れ』
父さんは毒刀の刃先を私に向けた。
蓮『じゃあな、失敗作…！？』
私は父さんの毒刀を握った。
『何が…失敗作だ…』
蓮『はっ！失敗作は失敗作だろ？…散れ』
父さんは毒刀を私の体に刺_そうとした時だ。
『な、何これ…体が…熱いっ！…う…うぁぁぁあ！！！』
私の体から突然火傷する程の熱感を感じた。
そして、私は赤黒い炎に包まれた。
蓮『何だこれは！？』
父さんはすぐさま私から離れた。
＿＿＿＿A、よく頑張った。俺に任せろ＿＿＿＿
頭の中から誰か男の声が聞こえた。
誰なんだ…
私はそのまま意識を途絶えた。
蓮『おい、さっきのは何だったんだ…！？』
赤黒い炎に包まれた私はゆっくりと立ち上がった。
父さんの目の前にいるのは私であるが、私ではない。
私は自分の毒刀で後ろの髪をバッサリ切った。
蓮『てめぇ…誰だ？』
『…"俺は紅蓮"』
蓮『！！？紅蓮だと！？』
父さんは毒刀を落とし、両腕を広げた。
蓮『あぁ…会いたかったよ。俺の息子、紅蓮よ』
『"うるせぇ"』
あぁ…そうか…
私の体の中にいるのは…
紅蓮兄さんなんだ…
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鈴 - うぉ、すごいです！頑張って下さい！ (2018年5月26日 17時) (
レス) id: 807c8d7ebc (このIDを非表示/違反報告)
はら - オリジナルフラグ外し忘れていますよー違反行為なのでちゃんと外して下さい (2018年5月21日 16時) (レス) id: 90ecdece34 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夜魅 | 作成日時：2018年5月21日 12時
