四十八 ページ1
『痛い…苦しい…』
女性達の混み合いに吐き気がしそうだった。
私はその場にしゃがみこむと沢山の女性達の足や手が体にぶつかり、中には爪が長い人もいて私の頬に軽く傷ついた。
『痛…』
二郎君、飴村さん、夢野さん、有栖川さん、未来。
何処にいるんですか?
誰か…助けて…
?『おい、そこ退け』
女性達の黄色い声の中、男性の低い声が聞こえた。
女性1『え、えー!!?嘘!!?』
女性2『なんでこんな所に!!?』
?『いいから、邪魔だ。道開けろ』
その声の主は白髪の男の人だった。
?『大丈夫か?立てれるか?』
『すみません…ありがとうございます』
私はゆっくりと立ち上がると、
?『大丈夫そうだな…俺様についてこい』
と白髪の人の跡を着いてきた。
?『お前、ここの人か?』
『いえ…初めて来ました』
?『そうか、ここは結構有名な海水浴だから人が多いからな。人混みには気を付けろよ』
『は、はい…』
この人、何かイケナイオーラがする…
?『お前1人で来たのか?』
『いえ、友人2人と来ましたが、知り合いと遭遇して…』
?『ふーん。そういや、お前。俺様のこと知らねぇのか?』
『???はい』
?『マジか…今どき俺様を知らねぇのは珍しいな』
白髪の人とお話していると、
?『左馬刻!』
と聞き覚えのある声が聞こえた。
左馬刻『お、銃兎。探してたぞ。俺様が珍しく人助けしてやったぞ』
銃兎『人助け?って、あなたは…』
『入間さん、ご無沙汰しております』
軽く会釈すると、入間さんは少し驚いているようだった。
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作者名:夜魅 | 作成日時:2021年10月16日 15時