続・隣の部屋の地味女の正体……２

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あの後、私は柩さんに支えられながら、家へ着いた。

柩さんを家に上がらせ、ココアを作って、渡した。

柩「ありがとう。で、何があったの？」

貴『っ……実は……』

さっきまであった事を柩さんに告白した。

柩「嘘……まだ続いてたの！？」

柩さんは私の過去を知っている。

真央兄ちゃんが柩さんに教えたからね。

柩「この事……真央に伝えとく？」

貴『それだけはやめて下さい！』

私は柩さんの腕を掴んだ。

貴『サラさんは真央兄ちゃんのファンです。真央兄ちゃんにその事が伝わったら、サラさんが悲しみます』

柩「でも、それじゃあ心愛が傷つくだけだろ」

貴『……私は平気です。私は真央兄ちゃんとは従兄妹ですし、私には大切な人が出来ましたから』

柩「大切な人？…あぁ」

貴『……達央さんです』

達央さんは今の私の大切な人。

だからこそ、迷惑はかけさせないようにしたい。

柩「心愛。お前もしかして、達央さんに迷惑かけないようにしようとしてるだろ？」

貴『え……』

柩「顔でわかるんだよ」

柩さんはそう言って、私の頭を撫でた。

柩「たまには頼っていいんだぞ。俺も達央さんも」

貴『柩さん……』

いつの間にかポロッと涙が落ちた。

柩「もう泣くな。……よっと、''心愛は笑うと可愛いにゃ！''」

柩さんは達央さんちの猫を抱え、猫の手を取って、私の頬をぷにっと押した。

貴『……ふふっ。ありがとうございます』

柩「心愛は笑顔でいてくればいいの」

柩さんはそう言って微笑んだ。

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