ス(最終話) ページ8
黒子「Aさん!?」
僕は驚いて、すぐにAさんのもとへ駆けつけた。
Aさんの姿は昔より髪が伸び、服装は青のセーラー服だった。
『ふふっ。テツヤ、驚いてるの?まぁ、昔死_んじゃったはずの私が今ここにいたら、驚くのは当たり前だよね』
Aさんはくすくすっといたずらっ子のような笑いをした。
その笑顔は昔と変わらない。
黒子「何故、僕のところに来たのですか?」
『テツヤに言いたい事があって、神様に頼んでここに来たの』
黒子「…神様って居るんですね」
『うん。あ、時間がないから言うね』
Aさんは深呼吸をしてゆっくりと口を開いた。
『あの時…自分が死_んで、テツヤを一人ぼっちにさせた事はとても辛かった。後悔した。でも、今のテツヤはたくさんの仲間が居る。今の仲間を大切にして、私の分の人生も楽しんでね。それから…』
「!?」
Aさんの体が徐々に消えていく。
僕はAさんの手を掴もうとした時、Aさんは僕の頬にキスをして、フッと消えてしまった。
黒子「Aさん…」
僕の目には自然と涙が出てきた。
"テツヤ…後ろの空を見て…"
生暖かい風が僕にそう言ってくれたかのように押してくる。
後ろに振り返り、空を見るとあの時と同じ大きな入道雲が立っていた。
僕はその入道雲に向かって笑ってこう言った。
黒子「Aさん、大好きです」
"私も大好きだよ。テツヤ"
(終)
続く お気に入り登録で更新チェックしよう!
最終更新日から一ヶ月以上経過しています
作品の状態報告にご協力下さい
更新停止している| 完結している
←シ
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:夜魅-82- | 作成日時:2018年3月25日 0時