淡が12つ ページ20
「アタシとAが出会ったのは………丁度、雪の日だったね…今日みたいな。」
『もう昔のことすぎて覚えてないよ』
誰か助けが来てくれるまで僕の体温で、少しでも師匠が温まればと抱きしめた腕は行き場がない。
そんな僕を横目に、優しく声を発する師匠。
「初めて合った時は、赤ん坊でな………それはもう、とても可愛かった…………」
「最初は、償いだと思ってた…」
昔、師匠が住んでいた場所は 孤児を無理やり連れてきて、被検体にしていたらしく そこで何人もの子供が亡くなったそうだ。
そんな様子を、知っていたのに変えることができず軽傷の子供たちを手当することしか出来なかったのだと。
そして、そんな自分を変えようと出てきた外の世界で 僕を見つけて償いをしよう。僕を大事に育てようとしてくれたらしい。
「育てているうちに……愛情が芽生えてね………それはもう…毎日が幸せで…」
だから、これから先の未来 僕が堂々と師匠の息子だと胸を張れるように立派に育てていた。そう話したくれた。
師匠は元いた場所で " 幹部 " という立場にいて。
子供たちにも、その子供たちを支配していた大人たちにも 医者としての能力 のみを 必要とされていたらしい。
しかし、外の世界に出た今、裏切られたと判断した大人たちが師匠を始末しに来ている。そう話された。
Aは、アタシとは違って未来がある。
だからね
幸せになって
自分の信じる道を進んで
そういった師匠の言葉を追うように、グザッと鈍い音が聞こえた。師匠は、僕と距離をとる様に動かせる手で精一杯僕を突き飛ばした。
「愛してるよ。A。元気に育ってくれてありがとう」
いつの間にか、現れたさっきの悪い人が刀を持ってるのが見える。師匠は、笑顔で笑っていた。
「A！！！！！」
『…』
同時に、シャンクスも到着した。
シャンクスが近くによって肩を抱く。
ねぇシャンクス。
『ししょー…がぁ………しんじゃったぁぁぁぁぁぁ』
そこで僕は意識を手放した。
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紫苑(プロフ) - 完結おめでとうございます！ (2023年3月5日 14時) (
レス) @page46 id: 44ea1afdd3 (このIDを非表示/違反報告)
穹(プロフ) - 完結おめでとうございます🎉話が更新される度ほんとにワクワクしながら読ませてもらっていました！何回も読ませてもらいます！お疲れ様でした！ (2022年9月16日 21時) (レス) @page45 id: 17ca666086 (このIDを非表示/違反報告)
はくろー(プロフ) - 完結おめでとうございます！嬉しい気持ちではありますが寂しく思います。お疲れさまでした！！ (2022年9月16日 20時) (レス) @page44 id: 284adcf210 (このIDを非表示/違反報告)
ココ丸(プロフ) - とっても素敵な作品です！本当に泣いたり笑ったり楽しませていただきました。だいっすきです！新作等たのしみにしていますね！♪ (2022年9月16日 20時) (レス) id: 17402642c9 (このIDを非表示/違反報告)
はくろー(プロフ) - おもろかったです!更新を楽しみにしてます(*^ ^*)頑張ってください♪ (2022年9月15日 20時) (レス) @page40 id: 284adcf210 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：パチュリー | 作成日時：2022年9月12日 3時
